おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:お互い気をつけたい!「ご近所マナー」
2023年に警視庁で取り扱った近隣トラブル関連の相談件数は約30万件にも上り、毎年増加しているとのこと。
近隣トラブル解決代行の会社が業績を伸ばしている時代、お互いが心地よく過ごせ、トラブルに発展しないマナーについて、今回は一緒に考えましょう。
どんな近隣トラブルの相談が多いの?
【1】生活音/騒音
近隣トラブルで最も多いと言われている『音』。特にマンションなどの集合住宅では上下左右の部屋の生活音が聞こえやすいですよね。
戸建てであっても、意外とご近所さんに聞こえているので、以下のことに気を付けましょう。
- 足音
意識していないと、自分の足音が大きいことに気付かないもの。普段から「ドスドス」と歩いていないか、意識しましょう。
小さなお子様がいて、足音が響きそうな場合は、事前にご挨拶をしておくのも、トラブル回避になりますね。
- ドアの開閉
こちらも意識しないと気付かない音ですが、意外と周りに響く音です。
【ドアノブがある場合】ドアを閉めきってからノブを戻す
【引き戸の場合】閉めきるまで手を離さず、最後は指を添えて閉める
これらを意識すると、音の大きさを抑えやすくなります。
- 話し声
時間帯に配慮して、声のボリュームを考えましょう。お部屋の中だけではなく、外での話し声も気を付けましょう。
【2】におい
タバコや外に仮置きしているゴミ、強い柔軟剤のにおいなど、自分では気にならなくても、他の人には迷惑となることもあります。
特に窓を開ける時期は、外ににおいが出ないように気を付けたいですね。
【3】境界線問題
うっかりお隣の敷地に、植栽や落ち葉、洗濯物や私物がはみ出してしまっていることがあります。
少しのことでも、積み重なると大きなストレスとなるため、境界線は注意しましょう。
【4】ゴミ出し
「ちょっとだけなら」「まぁいっか」という気持ちが、周りの人を困らせることになります。
気持ちよく暮らすには、一人ひとりが決められているルールを守ることが必要ですね。
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迷惑を受ける側になってしまった場合は…
気軽に伝えることができない関係性の場合は
- 戸建住宅:町内会や自治体(役所・役場)
- マンション:管理会社や大家さん、管理組合
にまずは相談しましょう。
その他、#9110(警察相談専用電話)や、近隣トラブル解決代行などを利用するのも良いでしょう。
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生活をするうえで、周りの人との関係は切っても切り離せません。
みんなが心地よく生活をするためには、それぞれがルールを守り、想像力を働かせて配慮することが必須です。
また、「自分の心地よい環境に身を置く」ことを優先して、入居前に環境を確認をする、トラブルに遭った際は工夫できることはないか考える、周りの力を借りる、可能であれば転居も視野に入れるようにしてみてくださいね。
できれば、ご近所さんと顔を合わせた時は挨拶をして、良い関係を築けるようにしたいですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!