朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『夜廻り猫(11)』。
漫画家・深谷かほるの『夜廻り猫』大人気シリーズの最新刊。夜廻りをする猫・遠藤平蔵(えんどうへいぞう)を描く心にしみる8コマ漫画です。第21回手塚治虫文化賞短編賞受賞作品です。
『夜廻り猫(11)』
著者:深谷かほる
出版社:講談社
涙の匂いをたどって夜廻りをする猫がいる。夜廻り猫の遠藤平蔵は、心のなかで涙を流している人や動物たちの声にじっと耳を傾ける。平蔵自身はほとんど何も語らない。うんうん、そうか、そうかとうなずいて、苦しむ誰かの背中にそっと手を当てる。
また平蔵たち野良猫の友達を心配して「安穏としてられない」飼い猫もいます。互いが互いを案じています。
今日一日を乗り越えられたら明日の朝はやってくる。やりきれないほどつらい夜やひとりぼっちで孤独な夜、猫たちがあなたをそっと見守ってくれている。遠くにいても、時間が経っても、姿が見えなくてもあなたを想う人がいる。ひとつひとつの話を読むうちに心に小さな灯りがともります。
決して世渡り上手ではない、忍耐強く愛情深い人や動物たち。犬の「よしよし」と彼を引き取った青年・優希とのエピソードがとても好きで何度も読み返しています。冬の厳しい寒さが身にしみる季節です。心温まる一冊をぜひどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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