朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『夜廻り猫（9）』。
涙の匂いをたどって夜廻りをする猫・遠藤平蔵を深谷かほるが描く８コマ漫画の最新刊。今日一日を乗り越える温もりと優しさをくれる一冊です。
『夜廻り猫（9）』
著者：深谷かほる
出版社：講談社
夜廻り猫の遠藤平蔵は涙の匂いを敏感にかぎつける。心で泣いている人、ひとりで泣いている子、ひとりぼっちの野良猫たちに、「よかったら話してみなさらんか」と話しかけそっと寄り添う。
誰にも言えないでいたことや胸につかえていたことを話しはじめると、みんな少しずつ心がほどけてゆく。平蔵は多くを語らないけれど、そばにいてうなずいてくれる。「頑張ったなあ」と言ってくれる。
つらい日々がまた続くのだとしても、ささやかな日常のなかに心を癒してくれるものがきっとある。誰かが自分を気にかけてくれること、どこかで見守っていてくれること。それがどんなにかけがえのないことかをこの本に描かれた猫たちが教えてくれます。
八十代のさちこさんと猫のワカルちゃんのエピソードが私は大好きです。ふたりの七草粥をめぐるかわいい話も載っています。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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