オープンに話してもいいの?「お金の話題」イマドキのマナー

 

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。

皆さんは「お金」について

「もっと知りたいけれど、誰に聞いていいかわからない」

「お金を話題に出すのはマナー違反」

などと思っていませんか?

日本人は、人とお金についてオープンにすることをタブー視しがちです。

けれども、最近はNISAやふるさと納税などお金に関するニュースを耳にする機会が多くなっています。そんな中、「お金の話を、誰とどこまでしてもいいのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの私が考える「お金の話題についてのイマドキマナー」お伝えします。

「オープンにしてもよい」お金の話題3つ

お金

1. 「投資」の知識あれこれ

どんな投資をしているか、iDeCoやNISAの始め方など知りたい人に伝えることは大切なことです。

プロでないならば、具体的な銘柄について体験談として話すことも、話題としてはOKではないでしょうか。

知らないことを伝えて、詳しい人から情報を得ることも大切です。

2. 節約など「お金のやりくり」

家計簿

どんな節約をしているか、家計のやりくりのポイントを話し合うのも楽しいものです。

食費節約術、貯金のコツをテレビ番組のように気軽に話せるといいですね。

3. 「学費」や「介護」などにかかった費用

人生で大きな出来事やそれにともなう出費は、実際に経験してみないといくらかかるかわかりません。

人生の先輩として、どこの学校の費用はいくらかかったか、親の介護でどれくらいかかっているか、病気でいくらかかったかなど、話しにくいことでもオープンにすることで、相手の方の今後に役立てるかもしれません。

もちろん、自分が言いたくない場合はもちろん言う必要はありませんし、相手が聞きたがらない場合は無理に伝えることではありません。

それは言わないで!「オープンにしない方がよい」お金のこと2つ

通帳

1. 収入、貯金の残高、親の資産の額

収入や貯金額については、具体的な金額は伏せておきましょう。

思いがけず妬まれたり、借金の依頼を受けてしまう可能性があります。

2. ブランド品などの購入金額

腕時計

ブランド物の時計やバッグ、アクセサリーなどの高級品をいくらで買ったか、という話は、品がよいとはいえません。

自慢にならない程度に、例えば、「海外で安く購入できたよ!」という話題ならOKでしょう。

まとめ

お金のことをオープンに話すことで、家計のやりくりやわからない投資などについて情報を得やすくなります。

その一方で、お金のことをオープンにし過ぎると、誤解されたり、相手を不快にさせたりすることにも繋がります。

自分で線引きしながら、お金とも、周りとも上手に付き合っていきたいですね。

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本

Written by

稲村優貴子(ファイナンシャルプランナー)

2001年FP資格を取得し独立。2006年から6年間日本FP協会鳥取支部長。現在は Life For You 代表として相談・講演・執筆・メディア出演業務を行っている。相談件数は通算3000件以上。TBSテレビ『マツコの知らない世界』監修、日経WOMAN・北海道新聞・週刊ダイヤモンド等への記事提供、HBCテレビ『イチオシ!』出演等。得意分野はライフプラン、iDeCo、保険、年金、家計節約、不動産。
著書:『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』(河出書房新社)
資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、2級心理カウンセラー、野菜ソムリエ、ヨガインストラクター(RYT200)

★毎月第2金曜日16~17時 82.5 FM NORTH WAVE(ノースウェーブ)のラジオ番組「Ashirias1h(アシリアスワンエイチ)」内『教えてゆきこ先生』というコーナーを担当中(2023年4月現在)
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