おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。
お金の基本講座をしていると、円高と円安の違いが判らない人が意外と多いのに気づきます。
以前80円台や100円台だった1ドルが、今は150円台。数字が増えているのに、なぜ円高ではなく円安というのでしょうか?
今回は「ニュースで見聞きするものの、実は良く分かっていない」という方のために、「円安」について簡単に解説します。
今さら聞けないお金の話。どうして1ドル150円が「円安」なの?
例えば、ハワイ旅行に出かけて、ハワイのお店で1本1ドルのペットボトルの水があったとします。
1ドル100円の時に買う場合は、当然100円でその水を購入できますね。
では、1ドル80円の時ならどうでしょうか?同じペットボトルの水なのに、80円だけ払えば買えることになります。
少ない円で、同じものを購入できる。つまり、円の価値が「高くなった」ということで「円高」といいます。「高い」というのは1ドルあたりの額ではなく、円の価値のことです。
反対に、1ドル150円になると(つまり、今のことですね)、100円で買えていたペットボトルが、あと50円プラスしないと購入できなくなってしまいます。
たくさんの円を出さなければ買えないということは、円の価値が低いということ。
これを言い換えると、円の価値が低くなった(=円が安くなった)、つまり「円安」ということになります。
まとめ
このように、為替でいう円高、円安は数字の多さではなく、円の価値が高くなっっているか、安くなっているかを示します。
お金のことは学校では勉強する機会がほとんどないので、わからないことがたくさんありますね。これからも、今さら聞けないお金の常識をこの連載でお伝えしますので、毎回少しずつ身につけていきましょう。
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