おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
お金のこと、ましてや貯金がいくらあるかなど、親しい人にほど聞きにくいものです。とはいえ、周りの人の貯金は気になるし、自分が人並みかどうかも気になりますよね。
今回は、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)を参照し、単身世帯の世代別の平均貯金額をお伝えします。
全世代平均は1,062万円
上記調査内、各種分類別データ(令和3年)によると、全ての年齢の金融資産保有額(便宜上、貯金としていますが投資信託や株など投資系資産も含まれます)は、1,062万円。
これを聞いて「多い」「少ない」…どう感じられたでしょうか。
実は、平均値は極端に多い人でも1人として計算するため、どちらかに引っ張られてしまう数値です。より実態に近い数値に「中央値」があります。
数値が一番少ない人から一番多い人まで並んだとして、ちょうど真ん中にいる人が持っている数値、と考えるとわかりやすいでしょう。
全世代の中央値は100万円。そして貯金ゼロはなんと、全体の33.2%もいるのです。
単身世帯の「世代別貯金額」は?
では、単身世帯の各年齢の貯金額を確認していきましょう。
- 20代の平均値:179万円 中央値:20万円 貯金ゼロ割合:33.2%
- 30代の平均値:606万円 中央値:56万円 貯金ゼロ割合:36.7%
- 40代の平均値:818万円 中央値:92万円 貯金ゼロ割合:35.7%
- 50代の平均値:1,067万円 中央値:130万円 貯金ゼロ割合:35.7%
ご自身の年代貯金額と比べていかがでしたか?
ご紹介したすべての年代(単身世帯)で、33%以上が貯金ゼロだからといって、安心するのは危険です。将来のために、また、やりたいことのために、毎月決めた金額を必ず貯めていくことは大切です。
貯金が苦手な単身世帯の方は、まずは自分の年代の中央値、そして平均値を目標にして貯金していきましょう!