おはようございます。ヨガインストラクターの高木沙織です。
今回のテーマは、正しい姿勢を保つために欠かせない“腸腰筋”のストレッチ。
腸腰筋(ちょうようきん)とは?
腸腰筋は、腸骨筋・大腰筋・小腰筋からなる筋肉。腹腔のうしろ側に位置する深層筋(インナーマッスル)で、上半身と下半身をつなぐ大事な筋肉です。
姿勢との関係はというと・・・
●腸腰筋が硬くなる→骨盤が前傾して、反り腰になる
●腸腰筋が弱くなる→骨盤が後傾して、猫背になる
どちらも姿勢を悪くしたり、腰に負担をかけたり、ひいては下半身の冷え・むくみなどにもつながりかねません。また、姿勢不良は体の可動域を狭めて、大きな動きの妨げになることから、代謝が下がって太りやすい体になることも考えられます。
というわけで、ここからは腸腰筋をグーンと伸ばして、しなやかさを取り戻すストレッチをご紹介。
早速、おこなっていきましょう!
太りにくい体作りに欠かせない「腸腰筋」ストレッチ
1)ひざ立ちになる。
※ 足は腰幅に開き、つま先を立てておきます。手は腰に添えましょう。腰が反りすぎないように、尾骨(背骨の延長線上にある尖った骨)を引き下げます。
2)右足を前に踏み込む。
※ ひざの下にかかとがくるように、足の位置を調節します。両手は右ひざの上に乗せましょう。
3)【息を吐きながら】体重を前に移動させる。
※ ヘソを正面に突き出すようにします。左の下腹部~足のつけ根~前ももまでをグーンと大きく伸ばして、呼吸を5~10回繰り返しましょう。踏み込む足を反対にして同様におこないます。
3の姿勢がツラい場合は、踏み込みを浅くして、無理のない範囲でストレッチをします。
ポイント
- ひざが体の前面よりも後方になるように、股関節をうしろに伸ばします。
例)左の腸腰筋をストレッチしたいときは、左ひざを体の前面よりも後方について、股関節を伸ばします。 - 前に踏み込んでいる方のひざに痛みがある場合は、無理におこなわないこと。
足の疲れや、冷えを感じるときにもおすすめのストレッチです。ぜひ、試してみてくださいね。
それでは今日も、良い1日を!
☆この連載は<毎週金曜日>更新です。来週もどうぞお楽しみに!