おはようございます。ヨガインストラクターの高木沙織です。
ちょっと体を動かしただけでも、ジトッと汗ばむ季節。仕事もプライベートも、ほかの季節より積極的に“座って過ごす”時間が長くなっていませんか? もし心当たりがある方は、腸腰筋(ちょうようきん)が硬くなっているかもしれません。
腸腰筋とは?ポッコリお腹の原因になる理由
腸腰筋は、腰から太ももの付け根にかけて位置する筋肉。腸骨筋と大腰筋、小腰筋の3つからなり、仰向けの姿勢で足を上げるような動きで非常に強く使われます。しかし、座った姿勢が長く続くと十分に伸ばすことができずに縮められてしまい、硬くなってしまいます。
すると、骨盤が引っ張られて前傾し、反り腰に…。反り腰は、もともとお腹を前に突き出すような姿勢になっているだけでなく、腹部の筋肉にしっかりと力が入らなくなるため、下腹部が引き締まりにくくなります。
さらに、内臓を正しい位置に維持できずに下垂してしまうことからも、ぽっこりお腹に拍車をかける原因になるでしょう。
そこで、今回は硬くなった腸腰筋にアプローチするストレッチ。骨盤が前傾することによる、ぽっこりお腹の対策です。
それでは早速、始めていきましょう!
ぽっこりお腹の原因、硬くなった「腸腰筋」にアプローチするストレッチ
1)四つ這いになる
※ 手は肩幅、足は腰幅に開き、肩の下に手首、股関節の下にひざをつきます。腰が反りすぎないように、ヘソを引き上げて背中を平らにしましょう。
2)右足を手と手のあいだに踏みこみます
3)【息を吐きながら】右ひざを外側に倒し、左ひざをうしろに伸ばして、足の甲を床につける
※ この体勢がツラい場合は、右足を手の位置からややうしろに下げてもOK。左足は真っすぐうしろに伸ばし、腸腰筋が位置する腰から太もものつけ根がしっかりと伸びるようにします。
4)【息を吐きながら】両ひじを肩の下あたりについて、呼吸を5回繰り返す
※ 重心が右側に偏らないように、中央に戻します。首・肩の力は楽にして目線は正面。伸びが強く感じる場合は、まずは2で左足の甲を寝かせてキープする、もしくは、3でキープするなどして、体の状態に合わせて徐々にストレッチを深めていきましょう。
5)反対側も同様におこなう
以上、ぽっこりお腹の原因となる“硬くなった腸腰筋”のストレッチをご紹介しました。
朝のストレッチとしておこなってもよいですし、座って作業するのが終わったあとにするのもよいでしょう。
食事制限や適度な運動もしているのに、お腹がぽっこり…という方も、ぜひ腸腰筋に注目してみてくださいね。
それでは今日も、良い1日を!
☆この連載は<毎週金曜日>更新です。来週もどうぞお楽しみに!