今日も仕事が山積み。午後も頑張らないといけないのに、昼食後しばらくすると眠気に襲われ、ボーっとしてしまう。そんな体験をお持ちの方は多いと思いますが、午後もしっかり頑張りたいなら、思いきってお昼寝をしちゃいましょう。眠気と戦いながら無理して仕事をするより、ずっと効率的に作業できるはず。ただし、眠り方にはコツがあるので、さっそくご紹介しましょう!
午後の眠気は誰にでもあるもの
昼食を食べてしばらくすると、眠気を感じることがあります。これは体内時計のリズムによって起きる自然現象で、実は誰にでもあることです。ただ、睡眠不足の人や疲れがたまっている人などは、我慢できないほどの強い眠気に襲われることもあります(睡眠時無呼吸症候群などの病気にかかっている人も、寝てはいけない時にも寝てしまうほどの強い眠気を感じることがあります。睡眠をとっても眠気が強いなら一度専門医に。)。
そんな時に無理して仕事をしても効率が悪いだけでなく、深刻なヒューマンエラーを起こす可能性が高くなると言われているので、できれば無理せず仮眠をとりましょう(もちろん、夜の睡眠不足を解消することが先決!)。
人の集中力は何時間も継続するものではありませんし、うとうと状態で学習をしても、記憶があいまいになるという報告もあります。また、最近の研究では、仮眠をとった方が午後の作業効率や学習効率が良くなることも証明されつつあります。
お昼寝というと、さぼっていると思われがちですが、忙しい現代人にとっては、午後頑張るためのパワーを取り戻す「パワーナップ」(短い仮眠のこと)といえるのです。
午後3時までに15分程度の仮眠を!
では、お昼寝を「パワーナップ」にするためには、どうすればいいのか。ズバリ、午後3時までに15分程度眠ることです。
それ以上遅い時間に仮眠をとると、夜の睡眠に影響し、眠れなくなってしまうことがあり、また30分以上長く眠ってしまうと、眠りが深くなり、睡眠慣性(目覚めが悪くなる)が起きて脳や体の機能が高まらず、かえって効率が悪くなり、逆効果になってしまうこともあります。
お昼寝は、お昼過ぎから3時までの間にし、長さは15分程度に(高齢者の場合は30分~1時間でもOK)。 たった15分? と思われる方もいるかもしれませんが、意外にも頭がスッキリします。実際に眠らなくても、目をつぶって静かにしているだけでも効果はあります。
つい長く眠ってしまうという人は、携帯などのアラームを使用するのも手ですし、ベッドに横になったり暗い部屋で眠るのではなく、明かりはつけたまま、机に伏せたり、リクライニングチェアなどを利用してみましょう。
また、お昼寝をする前にはコーヒーや紅茶など、カフェインを飲んでおきましょう。カフェインは20~30分程度で効いてくると言われているので、自然に目覚めやすくなります。