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朝食は脳へのエネルギーを補給し、目覚めを促す

最近、朝食を食べないという人が増えているようですが、みなさんはどうですか? 朝はギリギリまで眠っていたいから食べない、起きてすぐは食欲がない。それでは気持ちのいい目覚めはあまり期待できないかも…。

睡眠は脳と体の疲れを癒し、細胞の生まれ変わりを促して機能を回復する大切な時間。そのため、睡眠中にも多くのエネルギーが使われ、脳のエネルギーは不足状態にあります。朝食は、その不足分を補って脳を目覚めさせ、朝からお昼までの間、活動的に過ごすためのエネルギーを得るために不可欠です。最近の調査では、朝食を食べた子どもと食べない子どもでは、前者のほうが成績が良いという結果がでています。それは大人だって同じ。朝起きられない人は夜更かしを止め、食欲がない人は寝る直前に食事をしないように改め、朝食を食べられる体を作りましょう。

朝食には、ご飯やパン(炭水化物やでんぷん)、バナナなどのフルーツ(果糖)、砂糖・ハチミツなど、脳のエネルギー源となるブドウ糖をしっかりと摂りましょう。また、それをエネルギーとして利用しやすくするビタミン、ミネラルも忘れずに。

朝食は、便秘解消にも効果的!

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朝食をしっかり噛んで食べると脳が刺激され、体温も上がるため覚醒度がぐんとアップします。陽の入る窓辺でゆったりと朝食を摂れば、自然に目覚めることができ、これから1日がんばろうという気持ちが芽生えてくるはず。

また、朝食の刺激は、排泄を促すため、便秘解消にも効果大。通常、便は眠っている間に作られ、朝食を食べた刺激によって起こる胃・結腸反射(朝食のときにしかこの反射は起こりにくいので、このチャンスを逃すと便秘になりやすい)によって排泄されます。ですから、朝食を抜いたり、ゆっくりトイレに行かなかったりすると、この反射が起きず、便秘になりやすいのです。

今、デトックスが大流行していますが、汗から排泄される老廃物の量は全体のわずか3%なのに対し、便から排泄される量は75%にも及ぶといわれています。ラクして健康的に美しくなりたいなら、グッスリ眠って朝食をしっかり食べることが近道です!

目覚めが悪いのを低血圧のせいだと思っている人がいますが、実は、体温が十分に上がりきっていないのが原因ということも少なくありません。そんな人にも朝食は大切。温かい朝食を摂るようにして積極的に体温を上げましょう。

 

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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
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睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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