おはようございます。朝美人アンバサダーで、ダイエット講師の岩瀬結暉です。
少し前から耳にするようになったダイエット食事法が【ファットアダプト】。
サッカー選手の長友佑都さんがやっていることで有名になった、「糖質をある程度制限しながら、から揚げや脂肪の多いお肉を食べてもよい」という肉体改造食事法です。
一般的な糖質制限やロカボダイエットだと、糖質も脂の多い食事も控えるのが当たり前ですが…これらは、いったい何が違うのでしょうか?
脂質は食べてOKなの!?最近気になる「ファットアダプト」食事法とは
「糖質制限」と「ロカボダイエット」の違い
糖質制限は、糖質をカットすることで、体脂肪をケトン体というエネルギーにして、体脂肪を減らすダイエット法。
ケトン体が作られるようになると、体脂肪の燃焼効果がグン上がりますが、糖質が少しでも体内に入るとケトン体は作られなくなるため、厳しい食事制限が課されます。
一方、ロカボダイエットとは、1食の糖質を20〜40g以下に抑え、糖で補えないエネルギーは体脂肪を燃焼して作り出すダイエット。ロカボは少ないながらも糖を摂取するので、ケトン体は作られません。
このような違いがありつつも、一般的に糖質制限もロカボも、「糖質と脂質の摂取を減らして体脂肪を減らしたい」人が行うダイエット法になります。
脂質を食べてもOK!?「ファットアダプト」とは
元々、体脂肪が少なくて運動量も多い長友選手のようなアスリート達は、身体の大きさを維持したまま筋肉を落とさずにパフォーマンスを維持しなくてはなりません。
そのために、以前のアスリートは、競技前に糖質をエネルギーとして摂取するのが当たり前でした。糖は体内で素早くエネルギーに変換されるからです。
しかし、試合前に急激に糖質を摂取すると、血糖値が上がり体調が不安定になる人もいます。食後に眠くなる、頭がさえないなどの症状です。
それらを克服するために、糖質ではなく脂質をエネルギーに変換しやすい肉体改造をしよう、というのがファットアダプトの考え方です。
糖質を控えながら、その代わりに脂質の多いお肉や唐揚げを食べて、それをエネルギーに変える…「ファットアダプト」は、アスリートなどを対象にした糖質制限法なのです。
つまり、アスリートのように運動量がない人が、糖質を控えさえすれば、脂質をたくさん摂っても大丈夫、というものではないことを、理解しておきましょう。
脂質の摂りすぎはやはりNG
脂質は、身体を構成する細胞やホルモンの材料として使われます。食材にある程度含まれている量でしたら、あまり過度に避ける必要はありません。
ただ、糖質制限をしている間は、摂取した脂質と自分の体脂肪と筋肉が分解されて、エネルギーになります。つまり、自分の体脂肪をエネルギーとして使いたい人(=痩せたい人)は、食事から脂肪を取りすぎると、どうしても体脂肪が燃焼されにくくなります。
ダイエット中でも脂質は避けすぎる必要はありません。けれども、上記の理由で、摂りすぎはやはりNG。普段の運動量や身体の状態を意識しながら、適度に摂取するようにしてくださいね。
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