大阪でエステサロン「private salon Laule’a」を経営する美容家の寒川あゆみです。
春は、気温の変化や花粉、黄砂、PM2.5、紫外線…などの外的刺激によって、カサカサと乾燥したり、いつものスキンケアでピリピリとした刺激を感じたり、肌の調子が崩れやすくなります。(=ゆらぎ肌)
ゆらぎ肌とは、砂漠のような乾いた土(肌の乾燥状態)に、ひび割れや穴が開いている(バリア機能の低下)…そんなイメージ。冬の乾燥ダメージによってバリア機能が低下し、回復していない状態の肌に外的刺激が触れることが、「乾燥」「粉っぽさ」「かゆみ」「肌荒れ」「スキンケアによるピリピリ感」の原因となります。
今回は、これら春の肌不調を整えるスキンケア法をご紹介します。
水分量を高めよう!乾燥、ピリピリなど「春の肌不調」を整えるスキンケア術
- 肌表面の汚れを落とす
肌表面には、皮脂、ほこり、花粉、大気汚染物質など目には見えない汚れが付着しています。洗顔フォームもしくは石けんをしっかり泡だてて、泡を肌表面で転がすように汚れを落とし、ぬるま湯から水で洗い残しのないように流しましょう。
- 肌がピリピリする場合は乳液をなじませて
一般的に洗顔後のスキンケアは化粧水ですが、化粧水をなじませるとピリピリする場合はバリア機能が低下して敏感な状態です。そんな時は、500円玉ほどの量の乳液を手に取り、肌表面にさっと広げて手のひらで顔を包み込み、温めるようにハンドプレスしましょう。
しばらくすると、乳液がなじんでピリピリ感がやわらぎます。目元や口元、頬など、乾燥している部分にはもう一度重ねるのがおすすめ。 - アルコール成分の入っていない化粧水でハンドプレス 肌が敏感な時はスキンケアに含まれるアルコール成分がピリピリと刺激になることがあるので、アルコールフリーのスキンケアアイテムを使用するのがおすすめ。500円玉ほどの量の化粧水を手に取り、お肌全体に広げて手のひらで顔を包み込むようにハンドプレスします。浸透したら、もう一度化粧水を手に取り、ハンドプレスをおこなって肌の水分量を高めましょう。
- ローションマスクで角質のすみずみまで水分を届ける
バリア機能が低下している水分も油分も逃げやすい肌状態です。圧縮された「ローションシート」にアルコールフリーの化粧水をたっぷり含ませ、ローションシートを肌に密着させて約5分ほどパックをおこなって、角質のすみずみまで水分を浸透させます。
圧縮タイプのローションマスクはドラッグストアや無印良品のショップなどでも購入できますよ。 - オールインワンゲルで水分を逃さない ローションマスクで水分をたっぷり浸透させてもすぐに乾燥する場合や就寝中の集中修復ケアには、オールインワンゲルで水分を長時間保持させるのがおすすめ。
- 乳液、クリームを重ねて水分を閉じ込める 肌の水分量を高めたあとは、乳液、クリームで水分を逃さないようにフタをするように整えます。
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乾燥やピリピリ感など「春の肌不調」を感じる時は、水分量を高めてバリア機能を整えることが最も重要です。数日間〜数週間続けていくうちに、乾燥やピリピリ感が軽減しやすくなると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
☆この連載は<木曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに…!