おはようございます。エステティシャン・美容家の永松 麻美です。皆さんにおすすめしたい朝美容コスメやテクニックを、毎週土曜日にお届けしています。
マスクが手放せなくなってから、もう半年以上経ちますね。これから冬に向けてまだまだ続くマスクな日々ですが、最近はそんなマスクで肌荒れしてしまう方が増えているようです。
今朝は、マスクで起こる肌荒れの原因を、症状別に考察。それぞれおすすめの対策をご紹介します。
【シミや肝斑】原因は摩擦による色素沈着かも
シミができる原因として有名なのは、紫外線ですよね。しかし、実は他に「摩擦」もシミの原因になります。たとえ軽い摩擦であっても、日々繰り返すことで色素沈着を起こし、シミにつながることが。また、肝斑も摩擦によって悪化したり、出現することがわかっています。
マスクがこすれる頬骨あたりにシミや肝斑ができている…という方は、マスクによる摩擦が原因かも。マスクを選ぶときは、肌あたりが優しく、あまりぴったりしていないもの(=摩擦を起こしにくいもの)を選びましょう。
ちなみに、マスクをするから日焼け止めやベースメイクをしない、という人は要注意。紫外線はマスクの繊維を透過するので、秋冬も、マスクをしていても、やはりUV対策は必須!
【肌がガサガサ】マスク内の乾燥が原因!?
マスクをしていると、なんとなく呼気で内部が湿ったような印象になりますよね。しかし実は、マスク内部は通常よりも乾燥しているんです…!
マスクの繊維にもよりますが、化学繊維は肌のうるおいを守ってくる皮脂を奪う性質がある、と言われています。
マスクをつけるようになってから、肌の乾燥やガサガサ感が気になるようになった…という方は、マスクの素材を綿やシルクなど天然素材や天然素材配合のものに変えて、乾燥しないよう工夫してみてください。
また、もともと乾燥肌で皮脂分泌が少ない場合は、朝の保湿と保湿系メイク、お出かけ先でのミストなどでの保湿を徹底しましょう。
【ニキビ】摩擦、乾燥、菌の繁殖、洗剤…さまざまな原因が!
マスクでニキビができるのは、摩擦、乾燥という上記2つの原因に加えて、菌の繁殖、柔軟剤や洗剤の残りといったケースも考えられます。長時間マスクをしていれば、どうしてもマスク内の雑菌の繁殖はしやすくなりますし、皮膚温もあがるため炎症が起きやすくなり、ニキビができやすくなってしまうのです。
人との距離を十分取れる場所や換気の良い場所では、マスクを外す、清潔なマスクに取り換えるなどしましょう。また、雑菌の繁殖を抑えるのに、軽い抗菌作用のある化粧水やフローラルウォーターをスプレーするのもおすすめです。炎症ニキビができている場合は、よもぎ、カモミール、ラベンダーなどのフローラルウォーターもgood。
また、私のサロンのお客様のケースで、洗剤や柔軟剤の残りで肌荒れしていた、というケースも。繰り返し使えるタイプのマスクは、優しい洗剤で洗うか、洗濯機で洗ったあとでさらに念入りにすすぎをしてみてくださいね。
肌荒れはマスクのせいだから仕方ない、と思う前に、思い当たることからやってみましょう。自分で工夫しても改善しない場合は、皮膚科で相談を。肌荒れは、長く放置するとあとが残ったり、肌が弱ることでさらなる肌荒れを呼ぶこともあるので、無理せずプロに相談してみましょう。