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忙しい毎日のための読書リスト。心をほぐしてくれる本、オススメ3冊

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、心がほぐれる本

忙しい家事や仕事の合間に読書でちょっとリラックス。ひと息つきたいときにオススメの本をセレクトしました。どこから読んでも楽しめる3冊です。その日の気分で好きなページを開いてみてくださいね。

大好きだった本の話。

大人になっても忘れられない本は何ですか? 作家や女優ら70人が今も心に残る一冊をつづるエッセイ集です。

歌人の穂村弘さんが好きだったのは『ちいさいモモちゃん』。世界は素敵なことにあふれていると教えてくれたお話でした。女優の杏さんの思い出の本は『ハイジ』。アルプスの風景が都会っ子の杏さんを魅了しました。学級文庫で見つけた絵本『エジプトのミイラ』がトラウマになって、カイロへの引っ越しを拒否したのは作家の西加奈子さん。リアルに描かれたミイラの作り方が、小さな子にはあまりにも怖すぎて……。

懐かしい本、これから読んでみたい本。10歳からそんなに時間が経っていない人も、遠い昔に10歳だった人もきっと楽しめる一冊です。


十歳までに読んだ本
出版社:ポプラ社

食にまつわる言葉。

言語学者・金田一秀穂先生の食にまつわる言葉のエッセイ集。あさごはん、あんこ、うなぎのかばやき、えんかい、おにぎり……。ア行にはおいしそうな言葉がズラリ。カ行も負けてはいない。かき、きびだんご、くいにげ、げっぺい。なかでも、き【生】は圧倒的な存在感。生一本、生醤油、生酢。たった一文字だけで印象が大きく変わります。

人は「おいしい」を五感で感じる。食べ物の名前もまたおいしさを決める要因となるのだという。京都の言葉「たいたん」もそのひとつ。かぼちゃのたいたん、菜の花のたいたん、油揚げのたいたん。先生がたいたんに抱くイメージは「ぬくもりがあって、可愛らしく、庶民的」。おいしさの感じ方も人それぞれ、本当に奥が深い。

冬の日に魚の煮こごりを冷めたご飯で食べる幸せ、誰かに栗の皮をむいてあげる幸せ。先生はいくつもの「食語」に幸福な気分を見出していく。「朝ご飯がおいしい国は、いい国である」さまざまな国を旅した先生の一言が心に残ります。


お食辞解
著者:金田一秀穂
出版社:文藝春秋

心がほどける俳句。

少ない字数の短い言葉には大きなパワーが秘められている。心に効く俳句を紹介した一冊です。「コンビニのおでんが好きで星きれい」(神野紗希)「地球よし蜜柑のへこみ具合よし」(越智友亮)身近な食べ物を詠んだ句に、なんだかおなかがぽわっと温まる。「人間は生きよと銀河流れをり」(上野泰)力強い句を口ずさめば、凛と前を向いていこうと思えてきます。

元気が出る食べ物や飲み物の俳句、心が洗われる風景の俳句、人生を応援し励ましてくれる俳句などのテーマに沿って、若い俳人の俳句から江戸期の俳人の俳句まで、千句を超える作品をセレクトしています。人を見つめるまなざしが温かい解説が印象的です。


元気が出る俳句
著者:倉阪鬼一郎
出版社:幻冬舎

くわしくはこちらの記事をどうぞ。
『十歳までに読んだ本』
『お食辞解』
『元気が出る俳句』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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