朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、今日を大切にしたくなる本。
朝、おにぎりを作る。ただそのことだけで嬉しくなって、秋の空の下に出ていきたくなる。なんてことないかもしれないけれど、かけがえのないもの。あたりまえの幸せに気づかせてくれる本を選びました。朝読書にも眠る前の読書にもオススメの2冊です。
むすんでにぎって。
料理家の高山なおみさんがおにぎりの作り方を紹介する写真絵本です。「ちいさいひと」でも作れるように、塩むすび(塩おにぎり)ができるまでの過程を、シンプルな写真とリズミカルな言葉で教えてくれます。
小さな子もきっと、この本を読んだら自分の力でおにぎりを作ってみたくなる。家族のぶんも握ってあげたくなる。ごはんのおいしさに目覚めたら、食べることや料理をすることへの興味も自然とわいてくるように思います。むすぶ楽しさが伝わってきます。
『おにぎりをつくる』
文:高山なおみ/写真:長野陽一
出版社:ブロンズ新社
恋やごはんの短歌。
人気歌人の東直子が短歌の世界を案内。「恋」「家族」「自然」「食べ物」「乗り物」などのテーマに沿って、心に響く短歌を紹介します。短歌の歴史や作り方もわかります。
「君といて色んなテレビが面白い ゆっくり坂を上から下へ」(永井祐)「泣くという音楽がある みどりごをギターのように今日も抱えて」(俵万智)
心がしんとするときは、好きな歌を読み返す。するとたちまち自分のまわりの世界が色づいて。作者のあふれる気持ちが宿る歌が、日常を楽しくしてくれます。「食べ物」の歌のなかには、サンドイッチやうどんやおまんじゅう、牛タンも出てきます。生活感がにじむ歌は身近に感じますね。短い言葉のなかに日々の暮らしの大切なもの、きっと見つかります。
『短歌の詰め合わせ』
著者:東直子/絵:若井麻奈美
出版社:アリス館
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『おにぎりをつくる』
*『短歌の詰め合わせ』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>