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おうち読書で旅をしよう!素敵なところへ連れていってくれる本3選

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、旅にまつわる本

いまはなかなか遠くにいけなくても、本の中でならどこへでも好きなところへ、素敵な場所へ。旅への想像力をかきたててくれる3冊を選びました。いつか旅する日を思うだけできっと心が癒されます。

カフェボンボンでは、気持ちが明るくなる本や心が軽くなる本、ときには何もかも忘れて夢中になれる本をたくさんご紹介していきたいと思っています。それから本の装丁も素敵なものを。とくにいまは、あたたかい雰囲気のあるものや自然の気配が感じられるもの、心が癒されるものを選んでいます。楽しんでいただければ嬉しいです。

心を癒す旅。

離婚した「私」と大切な人を亡くした従姉のちどりが二人で旅をする。吉本ばなながイギリスの小さな海辺の町を舞台に描く、心を静かに癒す作品です。

二人が小旅行に出かけたのは、イギリスの西端にあるペンザンスという町。朝ごはんがおいしいホテルに滞在し、海辺の静かな町で過ごすうち、さびしさが少しずつ癒えていく。心は静けさで満たされていきます。自分の悲しみとじっと向き合うのはとてもつらいことだけれど、そうしなければ次に進めないから。つらい時はひと休みして傷を癒す時間が必要だとこの物語が気づかせてくれます。

光のあふれる部屋、真っ白いお皿で食べる朝食、温かい紅茶、波立つ海。ペールブルーの海の音をずっと聴いているような、そんな気配に満ちた物語です。


スナックちどり
著者:よしもとばなな
出版社:文藝春秋

乗り物の旅。

6歳のとき、著者は汽車の旅をした。それは人生最初の大移動。北海道から東京への引っ越しが、旅する人生のはじまりだった。旅や移住を重ねてきた作家・池澤夏樹が、大好きな乗り物について書いたエッセイです。

世界各地のさまざまな乗り物でめぐった旅の記憶を軽やかにつづり、私たちををさまざまな場所へと連れていく。エーゲ海の島々を船で渡りながら、熱気球で眼下に広がるストックホルムの景色を楽しみながら、ヒマラヤの奥地を愛馬で旅しながら……。目を閉じると、私もその場所にいる気がしてくるのです。

心踊る乗り物に乗って、縦横無尽に旅する気分。どこでも好きなところへ、ずっと遠くまで行けそうです。


のりものづくし
著者:池澤夏樹
出版社:中央公論新社

モロッコの旅。

画家・大竹伸朗のモロッコ旅日記。タンジール、アシラ、フェズ、マラケシュ。異国的な名前の街が、著者の文章とスケッチを通して目の前に出現する。暑い、熱い、モロッコの夏です。

「自然はパーフェクトすぎておもしろくない」だから、著者は異国で通りを歩くとゴミ捨て場に目がいき、チューニングの狂った風景に魅かれる。ポスターのはがれ具合の絶妙さに驚き、大音響で街に流れるアラビアン・ポップスに哀愁を感じる。到着したその足ですぐに街をぶらつくのが旅のスタイル。「一杯のコーヒーを飲んでからではすべてオジャンだ。何かが逃げてしまう」から……。

著者の旅日記にはうねりがあって、即興のジャズ演奏みたい。強い太陽の光から逃れて日陰に入った瞬間クラクラする、あの感じにも似ています。


カスバの男 モロッコ旅日記
著者:大竹伸朗
出版社:集英社

くわしくはこちらの記事をどうぞ。
『スナックちどり』
『のりものづくし』
『カスバの男 モロッコ旅日記』

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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