朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『人とつき合う法』。
人とのつき合いがうまくいかないとき、人間関係に疲れたときに。人づき合いの極意を語った昭和の大ベストセラーが復刊しました。フランス文学者・評論家の著者が、文豪や哲学者らのエピソード交えつつ人づき合いのコツを紹介します。
『人とつき合う法』
著者:河盛好蔵
出版社:新潮社
最初の話題は「イヤなやつ」とのつき合いかた。これって、誰もがなにより知りたいことかも。さらに、悪口について、割勘について、喧嘩について、おせじについて。人間関係だけにとどまらず、生きるためのヒントが散りばめられた語り口に、ぐっと引き込まれます。
友人の悪口を言うときは、友情が根底になければならない。当人の前でも、同じ悪口を言えなければならない。こんな言葉も印象的です。当時の読者はどんなふうにこの本を読んだのでしょうか。時代とともに人と人との距離は近くなったけれど、そのぶん、心の距離の取り方はより難しくなったのかもしれないですね。
人づき合いで大事なことは、相手の気持ちを敏感に察すること、どんなときも無神経で粗雑な言葉を使わないということ。「相手の心のなかの最も傷つきやすい個所を敏感に察して、それには絶対に触れないというのは人とつき合う上に何よりも大切な礼儀であろう」大人のコミュニケーションのヒントが見つかります。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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