朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、暮らしをスローにしたくなる本。
家で過ごす日は、ほっとできるスペースで読書をいかがでしょう。窓辺やキッチンの片隅をおうちカフェにしてくつろぐのもオツですね。おいしいお茶やコーヒーをゆっくり飲みながら読めば、もっとスローな暮らしをしたくなる。そんな素敵な3冊を選びました。
今あるものを大切に。
森と湖の国フィンランドから届いたシンプルライフを楽しむための本。フィンランド人のシンプルとは、モノを「捨てる」「減らす」のではなく「大切にする」こと。そもそもモノをあまり買わず「いまあるものを大切にする」フィンランドの人々の暮らしのスタイルを伝えます。
フィンランドではあらゆることを修復させ使うことが前提。古い家具や絵画、食器を親から子どもへと代々伝えていく。古いものは人生の一部であり、かけがえのない物語がつまっているから——。
日々の暮らしで著者が大切にしているのは「半径1メートルのしあわせ」。目覚めのいい朝、秋の暗い夜、濃い紅茶の香り、家や庭に灯されたキャンドルの明かり。自分のすぐそばにある小さなしあわせのヒントがつまっています。
『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』
著者:モニカ・ルーッコネン/訳:関口リンダ
出版社:ダイヤモンド社
コーヒーに癒されて。
漫画家でイラストレーターのヨコイエミが、カフェのある日常を描いたコミックです。コーヒーを飲む人たちをめぐる、素敵なカフェストーリー集です。
ドーナツどうぞ。コーヒーいかが。残業中の男女が会社の給湯室でひとやすみ。豆を挽いてていねいにコーヒーをいれると、給湯室にいい匂いが漂って。よければドーナツをもうひとつ。ちょっとした気分転換から恋の予感もいたします。
「カフェ・ド・バスルーム」では、お風呂がカフェ空間に。カフェや喫茶店に行かなくても、一杯のコーヒーで癒されるなら、そこはたちまち居心地のいいカフェになるんですね。一杯のコーヒーやお茶が幸せをもたらす物語をどうぞ。
『カフェでカフィを』
著者:ヨコイエミ
出版社:集英社クリエイティブ
もうひとつの世界。
『魔女の宅急便』を生んだ作家・角野栄子さんのエッセイ集。目に見えないけれど大切なことに気づかせてくれる一冊です。
子どものときも、大人になってからも、ポケットの中は魔法の粉でいっぱい。魔女の目をもち、ファンタジックな物語をいくつも生み出した人。そんな角野栄子さんにとって、世界はたったひとつだけじゃない。目に見える世界と目に見えない世界、そのどちらもとても大切なものなのです。
子どもの時の懐かしい記憶、魔女にまつわる物語、外国への旅、若いころ移住したブラジルでの暮らし。本書につづられたさまざまなエピソードのなかに、もうひとつの世界が息づいているのを感じます。なんでもない日々のなかに、魔法の粉をかけてみたくなる。今日という日がファンタジックに変わる一冊をぜひ。
『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』
著者:角野栄子
出版社:KADOKAWA
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル』
*『カフェでカフィを』
*『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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