朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『倚りかからず』。
新しい朝のはじまりにぴったりの一冊を。気持ちがきりりとする、詩人・茨木のり子さんの詩集です。「倚りかからず」をはじめ、名詩の数々をどうぞ。
『倚りかからず』
著者:茨木のり子
出版社:筑摩書房
朝の詩は、目覚めの深呼吸のようなもの。新しい気持ちで一日をはじめたい時、茨木のり子さんの詩を読むと心が晴れやかになります。
「わたしのなかにわずかに残る/澄んだものが/はげしく反応して さざなみ立つ/今も/目をつむれば/まなかいを飛ぶ/アネハヅルの無垢ないのちの/無数のきらめき」
「鶴」という詩の一節です。ヒマラヤを越えて鶴たちが大空を渡っていく。この光景を目に浮かべれば、もっともっと大きく深呼吸したくなる。
この詩集の「朝時間」は、「草」という詩より。
「草の戸 草屋根 草枕/摘草 草餅 草団子」
草がいっぱい、楽しげに並んでいます。茨木さんは草の字のつくものが好きで、こんな詩を書きました。今この季節に、草の匂いを感じながら読んでいます。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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