おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
前回の記事(えのきと卵のとろみうどん)はいかがでしたか?煮こみ時間1分でできる簡単うどん、ぜひお試しくださいね。
今日のレシピは、レンジをフル活用!は大きな洗い物を出さずに済む、忙しい朝にもぴったりのリゾットをご紹介します。
薬膳的セルフケアポイント
実は、秋は一年の中で最も便秘が起きやすい季節。
便秘には実はさまざまな原因があります。中医学(中国の伝統医学)でいう便秘の種類は主にこの4タイプ。それぞれ原因が違うので、中医学では、食べるべきものや処方される薬が変わってきます。
- 気秘(きひ) :ストレスによるもの。旅行などででないのもこのタイプ
- 虚秘(きょひ):力不足によるもの。女性やお年寄りに多い
- 熱秘(ねっぴ):体内に熱が旺盛で便が乾くことで起こるもの
- 冷秘(れいひ):体内が冷えて大腸の動きが悪くなることで起こるもの
そんな中、この時期に総じてどんな人にも起きやすいのが「乾燥」による便秘です。
タイプこそいろいろあれど、すべてに共通する対策は「腸のすべりをよくする」ということ。そこでおすすめしたのがごはんと牛乳です。
牛乳をはじめ乳製品に多いのが「保湿」をする力。コップや食器にも乳製品は膜をはりますよね。このように保護する力が強いので、乾燥から体を守ってくれます。
また、お米は小麦よりも多くの水分を抱いたまま大腸まで届いてくれます。乾燥によりカチカチになり出にくくなっているときは、主食をお米に切り替えて、しっかりと噛んで食べることもおすすめです。
実際に悩む方は本当につらいと市販の便秘薬に頼ることも多いと思います。
が、市販薬の多くは冷やして出すもの。(なので水分が多い状態で排泄され、腹痛を伴います)本来体質としては熱秘タイプの方に適するものです。
つらい時の特効薬としてはよいですが、日常使いはどんどん腸の冷えを助長します。なので緊急時でなければ、なるべく上記のように便のでやすくなる食材で整えましょう。
レンジで簡単!「カルボナーラリゾット」
材料(1人分)
- ごはん 少なめ1杯分(約100g)
- ベーコン 1枚(ハーフベーコンなら2枚)
- 玉ねぎ 1/8個
- ピザ用チーズ 20g
- (A)牛乳 90ml
- (A)卵白 1個分
- (A)固形コンソメ 1/3個
- 卵黄 1個
- 塩 ひとつまみ
- 粗挽き黒こしょう 適量
- パセリ(みじん切り)、粉チーズ お好みで
作り方
1) 玉ねぎはみじん切りにする。ベーコンは1cm幅に切る。コンソメは刻む。卵は卵黄と卵白に分ける。(卵黄は乾きやすいので表面にぴっちりラップをしておく)
2) 卵白をよく混ぜて白身を切り、(A)を合わせて混ぜる。
3) ボウルに玉ねぎ、ベーコン、(A)、ごはんとチーズを入れ全体をさっと混ぜ、ラップをせずに600Wのレンジで1分加熱する。その都度よく混ぜる。更に1分加熱を2回繰り返す。(計3分加熱する)
塩ひとつまみで味を整える。
4) 皿に盛り、中央を少しくぼませて卵黄をのせる。黒こしょう、パセリ、粉チーズを散らす。
いかがですか?カルボナーラとはイタリア語で「炭焼職人風」という意味。好きな方は、炭のような黒こしょうをぜひピリッときかせて食べてみてくださいね。
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☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに。