おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
前回ご紹介したレシピ(きゅうりとヨーグルトのサンドイッチ)はいかがでしたか?
サンドイッチにつかったヨーグルトのソースはサンドイッチの他にもお肉や魚、ディップやドレッシングとしてなど万能です。ぜひお試しくださいね。
さて、早いもので9月になりました。気温も少しずつ下がり、だんだんと秋めいてくる頃。秋の基本となるキーワードは「乾燥」です。
起きた時にのどが痛い、コホコホという空咳や肌の乾燥が気になり始めた方もいるのではないでしょうか。今日は、そんな季節にお勧めの食材を使った朝ごはん「鹹豆漿(シェントウジャン)」をご紹介します。
台湾で大人気の、豆乳を使った定番朝ごはん。人気のお店は早朝からたくさんの地元の方で行列ができるほど。
日本にも専門店ができたりなど、注目のメニューです。難しそうに思われるかもしれませんが、実際の作り方は驚くほどに簡単!注ぐだけです。忙しい朝にもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。
薬膳的セルフケアポイント
豆乳…体の弱った部分を補強し、体液を作る
松の実…乾燥に弱い肺を潤す。咳や便秘など乾燥が原因となる症状を抑える
小ねぎ…乾燥の時期は風邪をひきやすいため体表の免疫を高める
注ぐだけで簡単!台湾の人気朝食メニュー「鹹豆漿(シェントウジャン)」
材料(1人分)
- 無調整豆乳…200ml
- (A)黒酢(なければ酢)…小さじ2
- (A)しょうゆ…小さじ1/2
- 桜えび…大さじ2
- 松の実、ザーサイ…各大さじ1
- 小ねぎ、パクチー、ラー油…適量
作り方
1) 小ねぎは小口切り、パクチーは2センチ幅、ザーサイは細切りにする。
2) 鍋に桜えびと松の実を加え、弱めの中火で香りがたつまで乾煎りする。
3) 器に(A)とザーサイを入れる。(2)に豆乳を注いで加熱し、沸騰直前に火を止める。(湯気が立ち、淵に小さな気泡がではじめるくらい)
4) (3)を器に静かに注ぐ。1~2回ゆっくりと混ぜ、小ねぎ、パクチー、ラー油をトッピングする。
ワンポイント
- 豆乳は無調整のものがおすすめです
- 豆乳は沸騰させないこと。沸騰するとその時点でそぼろ状に分離してしまいます
- 台湾では揚げパンを浸けて食べるのが定番!食パンやバケットなど手に入るパンをカリカリに焼いて一緒に食べてみてくださいね
- 酢の力により温まった豆乳を注ぐだけでぷるぷるの固形が出来上がります
いかがでしたか?本場台湾に行った時に現地の皆さんの食べ方をみていると、ラー油や酢、辛みそのようなものなどが置いてあり、自由に味をカスタマイズしていました!
こちらはベーシックな作り方なので、お好みで酢やしょうゆ、ラー油の量など調整して楽しんでくださいね。
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☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに。