今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、泣きたいときの本。
毎日、誰だってつらいことやさびしいことがある。心にぽっかり穴があいてしまうほどに。泣きたい気持ちに効く小説2冊をセレクトしました。涙のあとの幸せを信じたくなる愛の物語です。
人気夫婦脚本家の感動作。
若くして夫を亡くした嫁のテツコと今も共に暮らす義父の物語。夫の一樹が入院する病院からの帰り道、パン屋の明かりが疲れきった二人の心に灯をともす。
それはテツコが「悲しいのに幸せな気持ちにもなれるのだ」と知った時。二人は温かいパンをかわりばんこに抱いて帰ったのだった……。気象予報士の義父と一樹の幼なじみが一緒に流れ星を眺めるシーンが心にしみる。本を閉じたあと、夜空を見上げたくなります。
『昨夜のカレー、明日のパン』
著者:木皿泉
出版社:河出書房新社
これが「さびしい」気持ちなの?
アスペルガー症候群の少女ローズと愛犬レインのせつない物語。クラスメイトとうまくコミュニケーションがとれないローズは、いつもつらい思いを抱えていたけれど、学校から帰ればレインが待っていてくれた。
そんなある日、史上最大のハリケーンに街が襲われ、レインがいなくなってしまう。これがさびしいという気持ちなの? 自分の心の痛みを知ることで、人のさびしさに気づく。大切な人に会いたくなる本です。
『レイン 雨を抱きしめて』
著者:アン・M・マーティン/翻訳:西本かおる
出版社:小峰書店
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『昨夜のカレー、明日のパン』
*『レイン 雨を抱きしめて』
Love, まっこリ〜ナ
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