今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『レイン 雨を抱きしめて』。
さびしいってどんな気持ち? アスペルガー症候群の少女ローズと愛犬レインのせつない物語が、あなたの心の奥をそっとノックします。
『レイン 雨を抱きしめて』
著者:アン・M・マーティン/翻訳:西本かおる
出版社:小峰書店
うれしいのはレインがいたから。さびしいのはレインがいないから。
ローズが好きなのは、素数とルールと同音異義語。それから、ローズのたったひとりの友だち、愛犬のレイン。雨の日にパパが見つけて連れてきたから名前はレイン。その日以来、ふたりは毎晩一緒に眠っている。
クラスメイトとうまくコミュニケーションがとれないローズは、つらい思いを抱えていたけれど、それでも学校から帰ればレインが待っていてくれた。
そんなある日、史上最大のハリケーンに街が襲われ、レインがいなくなってしまう。パニックになっていつものように素数をとなえるローズ。でもこの気持ちはどうにもならない。これがさびしいという気持ちなの?
心の中が痛いとはじめて感じたのはいつだったのだろう。自分の痛みを知ることで、人のさびしさに気づくこともある。つらい時や悲しい時、心をゆっくりと溶かしてくれる物語。大切な誰かのことを想わずにはいられない本です。
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>