今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『男と女の台所』。
「愛」をテーマにさまざまな人の台所を取材した本、新刊です。生活の匂いのする台所で見つけた19通りの愛のかたちを描きます。
『男と女の台所』
著者:大平一枝
出版社:平凡社
湯気の向こうにいる人の心がぜんぜん見えなくなったら、愛はおわり。台所で愛は深まるけれど、そこで別れを決める人も多いのかもしれない。
食卓を一緒に囲みながらふたりの間の溝に気づいた。そんな人の物語もある。夕食に青菜のおひたしを出すといかにも物足りなさそうだった夫。玄米と豆腐を食べていると「気取ってんなあ」と言われた妻。台所は男と女が向き合う場所。しっかり向き合っていなければ、いつしか愛は失われてしまう。
ある料理好きの女性は、離婚する日にもちゃんと食事を作った。「煮込み料理の香りがする家に帰れるのがうれしい」が口癖だった夫に、最後のシチューをていねいに心をこめて作った。
台所にはそんな愛の記憶がたくさん詰まっている。つらいことも甘い思い出も全部。長年連れ添った夫婦の台所、古民家でひとり暮らしをする男性の台所、母娘ふたりの台所。いろいろな台所を思い浮かべながら読みました。人気フードブロガーのツレヅレハナコさんの心揺さぶる「台所の恋」もあります。
ツレヅレハナコさんのお弁当作りの本もぜひどうぞ。
*『ツレヅレハナコのじぶん弁当』
Love, まっこリ〜ナ
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