今日のカフェボンボンの本棚は、『まるまる、フルーツ』。
田辺聖子、村上春樹、島田雅彦、辻村深月、茨木のり子、町田康ら42人によるフルーツアンソロジー。みずみずしい果物の話は朝の読書もにぴったりです!
『まるまる、フルーツ』
出版社:河出書房新社
いちご、さくらんぼ、夏みかん、マンゴー、梨、ドリアン、ぶどう。作家の感性にフルーツはきらめくような輝きを放つ。
三浦しをんさんは果物のなかで桃が一等好き。「麗しい外見のなかにひそむ、天上の果実のごとき甘さ」に恍惚とする。桃を味わう幸福な時間が流れる。
夕食以外は基本的に果物が主食という江國香織さんが、朝起きてすぐ思うのは果物のこと。あれを食べなくては、あれが熟れていたらどうしよう。するとたちまち目がさめる。
バナナって本当に偉大!というのは角田光代さん。ひとりで勝手に甘くなり、皮もかんたんにむけるから。でも好きな果物はときかれればバナナとは答えない。
果物への想いはちょっと複雑。甘酸っぱい気持ちが入り混じる恋ごころに似ているかもしれません。
果物は心も体もみずみずしくしてくれる。おいしいフルーツをひとつ食べるたび生まれ変わる気がします。みなさんの好きなフルーツ、きっと出てきます!
Love, まっこリ〜ナ
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