今日のカフェボンボンの本棚は、『ひんやりと、甘味』。
浅田次郎、江國香織、東海林さだお、内館牧子、安野モヨコら41人の冷たいおやつアンソロジー。夏の朝に一篇、昼下がりにもう一篇。熱帯夜に二、三篇。ひんやり甘いエッセイをどうぞ。
『ひんやりと、甘味』
出版社：河出書房新社
アイスクリーム、みつ豆、かき氷、水ようかん。甘いだけでじゅうぶん嬉しいのに、〝ひんやり〟が加わるともっとしあわせになる。
みなそれぞれ自分の愛するおやつの秘密を解き明かそうとする。朝吹真理子さんの秘密はあんずボー。夏の明け方、冷たいのをこっそり台所で食べた。
重松清さんは昔のゼリーが好き。プルプルよりもむっちりしてなくちゃイヤ。アイスクリームソーダは野中柊さんの大好物。アメリカのダイナーで虜になった思い出の味。馳星周さんは香港で食べた幻のマンゴープリンを今も探し続ける。
どうしてこんなに好きなの、ときめくの。それはたぶん……。ちゃんと確かめたいからもうひと匙、もうひとすくい。
夏のしあわせ、ひんやり甘味。涼をよぶ一冊です。
Love, まっこリ〜ナ
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