今日のカフェボンボンは、『リアル・シンデレラ』。
直木賞作家・姫野カオルコの長編小説。
真の幸福とは何かを問う作品です。
『リアル・シンデレラ』
著者:姫野カオルコ
出版社:光文社
ライターの「私」が、倉島泉の人生に関わることになったのは、童話の「シンデレラ」について調べていたのがきっかけだった。
シンデレラ。この人ってどうよ。本当に幸せなの? ふとした疑問から、ひとりの女性のドキュメンタリーを書くことになったのだ。
むかしむかしあるところに、倉島泉という娘が住んでいました。物語はこんなふうに始まる。長野県諏訪市の旅館に生まれ育ったセンチャンこと倉島泉。彼女の両親や親戚、友人らへの取材をもとに彼女の半生が描かれていく。
語り手によってセンチャンのイメージは少しずつ違う。センチャンを通して、彼らの生き方、人生観も浮き彫りになる。地味で目立たない女の子だったセンチャンの内に宿る光。あたたかな光に照らされたのは、気づいたのは誰だったのか。
こういう人生が幸せだなんて誰にも決められない。センチャンにはそんなの当たり前で気にもとめなかったのかな。だから妬んだり欲しがったりしなかった。
究極の恋愛小説『ツ、イ、ラ、ク』もオススメです。
姫野ワールドにどっぷりハマって!
Love, まっこリ〜ナ