今日のカフェボンボンは、『ツ、イ、ラ、ク』。
直木賞作家・姫野カオルコの代表作。ピュアで濃厚な恋愛小説です。
『ツ、イ、ラ、ク』
著者:姫野カオルコ
出版社:KADOKAWA
ある地方の町にすむ、小学2年生の少女たち。京美、統子、隼子、頼子、ハル。女子の仲良しグループは、まるでサロンのように機能する。
サロンでいちばん大人びている統子は、配下の女子に「あんた、太田くんに色目をつこたやろ?」などといって凄む。小2にしてもうほとんどいけずな女そのもの。でも本当に早熟なのは統子ではない。人は見かけどおりじゃないから。
男たちはそれを敏感に感じ取る。14歳になったらもう隠し通せない。制服に隠された生々しい感情は、蜜のように滴り落ちて、上級生や若い教師らを刺激するのだ。
もし映画化するなら、河村先生の役は誰がいいだろう? 西島秀俊、トヨエツ・・・? 本当はもっと若い設定だけど、ツ、イ、ラ、クという言葉が似合う人を思い浮かべちゃう。美術部の美しい小山内先生は、石田ゆり子さんでしょうか。
“人は恋に落ちたとき、相手のどんなに小さなさびしさも見逃せなくなるのである”恋の甘さと痛みにクラクラします。
Love, まっこリ〜ナ
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