今日のカフェボンボンは、『ぼくは勉強ができない』。
山田詠美の青春小説を夏のはじまりに。
ぼくは成績悪いよ。彼女と恋をするのに忙しいんだ。
17歳の時田秀美は、そう言ってはばからない。サッカーが好きでラーメンが好きで調子に乗るのが好き。そして「好きな女と寝るのは本当に楽しい」と心から思ってる。
たぶん、秀美はシンプルな男なんだと思う。体と心が一致していて、感覚もすごく敏感。そういう男の子と出会うのはときめく。恋人がずっと年上の桃子さんていうのもいいなあ。
良い仲間に囲まれてるけど、なんか窮屈。自由にしてるんだけど、居心地が悪い。秀美はそれが自分のせいなんだってわかっているけれど……。秀美の考え方や悩みに共感したり、それは違うんじゃないと思ったり。きっと心がざわつく。
夏がくると青春小説が読みたくなる。きらめくストーリーにはやっぱり夏が似合うから。
こちらもとびっきりの青春小説です!
*『キケン』…有川浩の理系男子サークル物語。文庫になってます。熱くて危険!
*『69 sixty nime』…基地の町を舞台に描く高校三年生の青春。村上龍の自伝的小説。
*『武士道シックスティーン』…誉田哲也の本気の女子剣道エンターテインメント。
*『きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)』…東北のバンカラ男子校生の悩める日々。「あまちゃん」脚本家・宮藤官九郎の青春小説。
Love, まっこリ〜ナ