今日のカフェボンボンは、『あたしはビー玉』。
16歳の高校生とビー玉の女の子の切ない恋。
斬新な作品で人気の山崎ナオコーラさんの文庫新刊です。
『あたしはビー玉』
著者:山崎ナオコーラ
出版社:幻冬舎
あたしはビー玉。
ほんとにビー玉なの!
高校生の清順が大切にしていた宝物だったけど、ずっとマグカップの中に転がってたの。ある日、あたしは突然しゃべれるようになった。
「清順のことが好きだから、あたしは女の子!」年は清順と同じ16歳。大好きな清順と話せることが嬉しくて、ビー玉は高校にもバイト先にもついていく……。
奇想天外な話なのに、ビー玉の恋はすんなりと入ってくるから不思議。清順に見つめられて、ビー玉は虹色にスパークする。世界が揺れる。嫉妬で体の芯が熱くなる。
心をすべて映し出す透明なビー玉の描写がとても美しい。
ビー玉の「朝時間」は、サイダーの泡を飲む朝。
赤い水玉模様のコップの泡の中で、ビー玉がきらめきます。
ストーリーも本の表紙もキュートな一冊です!
Love, まっこリ〜ナ