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中国の内モンゴル自治区。
中華人民共和国が1947年にモンゴルの南部に設置した省級の自治体で、
面積は日本の3倍。
「モンゴル」という名があるものの、
漢民族(いわゆる中国人)が80%を占めています。
内モンゴルのフフホト(中国語表記:呼和浩特)は、北京から飛行機で1時間で行くことができ、北京在住の日本人は週末の2日間で大草原を楽しむことができます。
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「敖包(アオバオ:中国語)」とはモンゴル語で「堆積」という意味。
大草原にはところどころこのような石の山「アオバオ」が設けられています。
一般的に草原の中の少し高い場所に作られているこの石の山。
神を祀っているとされ、祈りの場所になっています。
そして大草原は何の壁も仕切りもない空間。
そんな環境のここでは、
この石の山が男女が出会いデートをする場所でもあります。
中国では、モンゴルのこの石の山での恋愛を歌った有名な歌「敖包相会(逢い引きの意)」があります。
モンゴル民族の代表的な歌です。
ところで乗馬の先導をしてくれたモンゴル族のお二人↑。
このお二人は中国語があまり得意ではありません。
モンゴル族の学校に通うと授業などは全てモンゴル語で行われます。ただ、内モンゴル自治区として中国の一部分とされているため、中国語の授業が必ずあります。ただ、中国語はあまり得意ではないとのことで、「中国語を話すのは大変だよ!」と中国語で教えてくれました。
中国は、内モンゴル自治区に、新疆ウイグル自治区、チベット自治区、いろいろな民族を抱えて成り立っています。自治区へ旅行に来ると、なんだか中国なのか別の国なのかよく分からなくなります。
単一民族の島国日本では想像のできない色々なものを抱えた国なのだと、改めて中国の広さ、世界の広さを感じます。