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きらめく季節によむ『寺山修司青春歌集』

 

今日のカフェボンボンは、『寺山修司青春歌集』

寺山修司の代表的歌集を網羅した青春歌集です。

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寺山修司は五月を愛した人でした。第一作品集のタイトルは『われに五月を』。詩のなかで五月をきらめく季節と呼んだ。亡くなったのも5月でした。

詩人の谷川俊太郎さんが弔辞とした「五月に」という詩。

木苺の 風のひかりの 新しい血の
きみの五月に きみは旅立つ(「五月に」の一節より)

だから、この季節が巡ってくるたび、五月のうたを作った人の作品を読みたくなる。

“愛されているうなじ見せ薔薇を剪るこの安らぎをふいに蔑む”

この歌も薔薇香る初夏に作られたのでしょうか。

青春歌集の「朝時間」は、「直角な空」より。
“朝の渚より拾いきし流木を削りておりぬ愛に乾けば”

20140519

寺山修司青春歌集
著者:寺山修司
出版社:角川書店

以前ご紹介した『ポケットに名言を』もぜひどうぞ。

きらめく季節に。
Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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