今日のカフェボンボンは、『寺山修司青春歌集』。
寺山修司の代表的歌集を網羅した青春歌集です。
寺山修司は五月を愛した人でした。第一作品集のタイトルは『われに五月を』。詩のなかで五月をきらめく季節と呼んだ。亡くなったのも5月でした。
詩人の谷川俊太郎さんが弔辞とした「五月に」という詩。
木苺の 風のひかりの 新しい血の
きみの五月に きみは旅立つ(「五月に」の一節より)
だから、この季節が巡ってくるたび、五月のうたを作った人の作品を読みたくなる。
“愛されているうなじ見せ薔薇を剪るこの安らぎをふいに蔑む”
この歌も薔薇香る初夏に作られたのでしょうか。
青春歌集の「朝時間」は、「直角な空」より。
“朝の渚より拾いきし流木を削りておりぬ愛に乾けば”
『寺山修司青春歌集』
著者:寺山修司
出版社:角川書店
以前ご紹介した『ポケットに名言を』もぜひどうぞ。
きらめく季節に。
Love, まっこリ〜ナ