女性にとって欠かせないミネラル成分である「鉄」。意識して摂っていますか？実は体内の鉄分は不足してもすぐに貧血症状が現れないため、気づかないまま潜在性の貧血を抱えている方が少なくありません。実際に日本の30代女性の5人に1人は鉄欠乏性貧血に陥っているという調査結果が出ています。

なかなか疲れがとれない、風邪をひきやすい、頭痛がする、化粧のノリが悪い、顔色がくすんでいる等、思い当たる症状はありませんか？慢性的になりがちなその不調の原因は鉄不足かもしれません！

春色コスメも続々発売される中、くすんでいてはメイクもオシャレも楽しめませんよね！オトナ女子が目指すべきはナチュラルに上気した“バラ色の頬”です♪

そこで今回は、美容と健康のために今すぐ解消すべき「鉄欠乏性貧血」と「鉄分補給方法」についてお話ししたいと思います。

鉄が不足すると体内は酸欠状態

体のすみずみまで酸素を運ぶ役割を果たしている「鉄」が不足すると、体内の臓器は酸欠状態で機能が低下してしまいます。そのため、いつまでもだるさが抜けなかったり疲れが取れません。当然、免疫力もダウンしてしまいます。
皮膚細胞にも酸素・栄養がじゅうぶんに運ばれなくなってしまうので、お肌の乾燥、シワ、クマ、くすみ、むくみなどお肌のトラブルも引き起こしてしまうのです。

お肌のくすみは紫外線による日焼けだけが原因ではありません！鉄不足による血行不良で顔色が悪くなっているのかもしれません。そもそも、私たち日本人は黄色人種なので血色が悪くなるとお肌の“黄色”が強調されてしまいます。頬もバラ色どころかさえない土気色になるので見過ごせません。

いわゆる“黄ぐすみ”と言われるものがそれ。しっかりとコントロールカラーでベースメイクをすることでカバーすることはできますが、お肌が栄養不足で弱っているためメイクのノリも悪く、時間の経過とともにファンデもくすんできます。チークをのせても時間とともに変色して見えてしまうのでは台無しですよね！かわいそうな酸欠状態のお肌を生き返らせてあげましょう。

貧血の自覚症状がある場合には病院で検査をし、鉄剤を処方してもらえればすぐに解消はできるのですが、食生活でしっかりと鉄分補給する習慣をつけておかないと薬を飲まなくなったあとはまた数値が下がってしまうという結果になってしまいます。

効率的な鉄分摂取の方法①食事

鉄には動物性食品から摂れる「ヘム鉄」と植物性食品から摂れる「非ヘム鉄」の2種類があります。「ヘム鉄」を多く含む食品には赤身のお肉やレバー、あさりやしじみなどの魚介類。「非ヘム鉄」を多く含む食品にはひじきなどの海藻類や小松菜、ほうれん草、豆製品などがあります。

「ヘム鉄」が23～28％の吸収率なのに対して「非ヘム鉄」はたった1～5％と吸収率が悪いため、それだけ食べていてもあまり効果が得られません。

「非ヘム鉄」は肉や魚と一緒に摂ることで吸収率が２～３倍アップするので、肉も野菜もバランスよく食べるようにしてくださいね！

効率的な鉄分摂取の方法②調理器具

さらに手軽に鉄分を補給するため、鉄鍋や鉄器のやかんを使うという方法もあります。鉄で調理すると溶けだした鉄分が1食あたり2～4mg摂れると言われていますが、鉄の調理器具は使用後のお手入れがちょっと面倒という難点がありますよね。

やかんやお鍋の中にそのまま投入できてお手入れも簡単な調理用の鉄の塊（鉄ナス、鉄卵など）も商品化されていますので、個人的にはそちらがオススメです。南部鉄器などのサイトでチェックしてみてください♪

また、お茶やコーヒーに含まれる“タンニン”という成分が鉄の吸収を妨げてしまうため、鉄分補給を目的にした食事をする場合にはお茶ではなくミネラルウォーターを！食後のコーヒーも時間をずらして飲むようにすれば、コーヒー好きさんでも効果的に鉄分補給できますよ。

いかがでしたか？女性は毎月の月経で鉄分が流れてしまうため、男性よりも多くの摂取量が必要です。からだの不調やお肌のトラブルを予防するためにも、意識して鉄分は補給するようにしてくださいね！