【朝の恋愛小説:あしたの朝、ヨガスタジオで。Vol.41】Week 6(6)けなげで儚い花のように

 

(この物語は…毎朝のヨガ習慣をはじめてから108日目を迎えた、ヨガが好きなOL 紗季に、久々に起こる、恋と仕事の変化。朝のヨガスタジオで巻き起こる男女のハートフルなラブストーリー。小説のストーリーに合わせ、毎週おすすめヨガポーズをご紹介します。

Week 6は、再び、主人公の紗季がつとめる会社の事務系OLしおりの視点でストーリーが展開します!)

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Vol.41 Week 6 「好きなひとに振り向いてもらう7つの方法」 (6)けなげで儚い花のように

いつもチヤホヤされて、甘やかされて、タイミングはいつでもやってきて、それに乗っかればいいだけだった自分から卒業する時が訪れたのだった。

「今の時代のプリンセスは、自分で運命を切り開くのよ」

早くに結婚して、最近出産した親友が電話口で言う。

「ごめん、泣き出しちゃった・・・」

「こっちこそごめん、またね」

電話をきったときの寂寥感。いつの間にか置いてけぼり・・・。

せめてもの、ニューヨークがどういう街か調べていたら、いつの間にか格安航空券を購入していた。ニューヨーク行きの。

人生に1回くらい、自分も周りも驚くような行動力を見せたっていい。今でしょ!言い聞かせる。

会社に即連絡をして、4泊6日の弾丸マンハッタンだ。

真治さんは驚いていたが、が、たくさんの観光スポットにつれていってくれた。

中学生みたいな恋の始まりをしたくせに、いまここはNYで、あまりに高いNYのホテル代に驚愕したわたしは、真治さんの部屋に世話になった。

所詮、世間知らずのプリンセス気取り。恥ずかしいけど、これがいまのわたしだ。

けれど、真治さんは、ずっと優しかった。

紗季さんと真治のように出来た2人が、なぜ別れなくてはいけなかったんだろう、そればかりが気になって、結局NYに来ても、何も変えられない。

真治もなかなか寝付けずにいるようだ。2人きりの大人が、距離を埋めること。真治さんは、ためらったけれど、私は、自らの意思で、彼に飛び込んだ。

何かが変わると思ったのだ。

けなげで一夜限りの儚い花の香りが忘れられなくなるかもしれない。真治は優しく紳士だった。頭を撫でるだけで、「おやすみ、またあした」といった。優しさは、時に刃物であるというのは、こういうことだ。

わたしは、真治に気付かれないように、涙をぬぐった。

そして、自分で思ってもない言葉を吐いた。

(つづく)

今週のおすすめヨガ「英雄のポーズ(バレエ編)」

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Week 6のおすすめは「英雄のポーズ(バレエ編)」。

ヨガの代表的なポーズで、下半身の筋肉を強化し、上半身と下半身をバランスよくストレッチできるポーズです。息を吸いながら、脚の力で地面に根をはり、両手をあげると不思議なことに、パワーが涌いてくるでしょう。

脚の筋肉をしっかり使うことで、美脚やダイエット効果も期待できます。

「英雄のポーズ(バレエ編)」の流れ

  1. 丹田をしっかり引き上げ、両足でしっかり床を感じながら、まっすぐに立ちます。手はバレエのアン・オーの状態にします。肩をさげ、胸は開きます。
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  2. 右足を後にさげ、左足ひざが90度になるまで曲げます。骨盤は真正面にし、手は胸の前まで上げます。二の腕を外側にひねったような状態で引き上げます。
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  3. 手を頭上に持ち上げます。
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  4. 息をすいながら、腰からではなく、胸から後方に反ります。
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  5. (番外編)前方に出ている足のひざに向かって、手を下ろします。少し前傾し胴体をひねります。
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(この小説は毎朝4時更新です。続きはまた明日!)

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★この物語の登場人物
新城紗季(しんじょうさき/30歳)プロダクトブランド販売会社のマーケティング部につとめる。この物語の主人公。
アレクサンドル・ハミルトン(アレックス)(38歳)フランス系アメリカ人。ヨガスタジオを経営。
相場優斗(あいばゆうと/38歳)外資系投資銀行の行員。
桜井真治(さくらいしんじ/35歳)紗季と同じ会社でニューヨーク店勤務。紗季の元恋人。
東谷しおり(ひがしやしおり/25歳)ヨガ仲間のひとりで、紗季の会社の事務系OL。

 

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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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