【朝の小説:シンデレラの朝ごはん】5章「裸足のままで」Vol.49 秋晴れのブルー

 

vol49

次に紗江のトークを選択して

「2kgまた減量成功したから、裕太を今日ご飯に誘ったよ。ルールにしてたから!でもこれで最後にするね」

とカジュアルに。

紗江とは友達でいたいから。そして、紗江のがんばりを支えてきたのは裕也だから。

まだ、2人は終わってなかった。

それだけのこと。後から入り込んだのは私の方だ。

大好きな石畳の街。

少し季節を先取りしたブーツでコツコツと音を鳴らしながら歩く。

秋の晴れた日のブルーが一番好きだ。

ここへ来るのも久しぶり。木目の看板に小さなイルカと、筆記体で店の名前が刻まれている。

カラン
コロン。

今日は、扉を開ける音が清々しい。

そこにある1人の影。

(この小説は、毎朝4時更新です。続きはまた明日!)

 

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物語の登場人物

佐藤奈美(30)特許取得を専門とする弁理士事務所に勤める事務員。

結城紗江(30)中堅劇団の舞台女優。奈美と大学サークルの同期。

森野由加利(30)投資銀行に勤めるキャリアウーマン。奈美と大学サークルの同期。

近藤安子(30)専業主婦。一児の母。奈美と大学サークルの同期。

遠野裕也(30)紗江の大学時代の恋人。

伊藤慶太(34)奈美の行きつけの美容室のスタイリスト。

 

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Nice to meet you!

朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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