今日のカフェボンボンは、『ルピナスさん』。
アメリカの絵本作家バーバラ・クーニーが、
ひとりの女性の生き方をルピナスの花に重ね合わせて描きます。
『ルピナスさん 小さなおばあさんのお話』
作:バーバラ・クーニー/訳:掛川恭子
出版社:ほるぷ出版
物語の主人公は小さなおばあさん。
海を見下ろす丘の上の家にすみ、ルピナスさんとよばれています。
春になると村は色とりどりの花であふれます。
それはおばあさんがたねをまいたルピナスの花でした。
「ルピナス。わたしのいちばんすきな花」
おばあさんが村じゅうに花のたねをまいたそのわけは……。
ひとりの女性の生涯を通して語られるのは、
世の中をもっと美しくするために何かをするということ。
夏にまいたたねがあくる年に花開き、次々と広がっていく。
年を重ね季節が巡る喜びを、クーニーが柔らかく生き生きとした色彩で描きます。
ルピナスさんの「朝時間」は、花咲く丘を自転車で下る朝。
丘の向こうにはルピナスの花と同じ色の海が輝いています。
今日は5月の始まりの日。
この季節にぴったりの本をお楽しみください。
Love, まっこリ〜ナ