BLOG

ルピナスの花に彩られた美しい絵本

 

今日のカフェボンボンは、『ルピナスさん』

アメリカの絵本作家バーバラ・クーニーが、
ひとりの女性の生き方をルピナスの花に重ね合わせて描きます。


20150501

ルピナスさん 小さなおばあさんのお話
作:バーバラ・クーニー/訳:掛川恭子
出版社:ほるぷ出版

物語の主人公は小さなおばあさん。
海を見下ろす丘の上の家にすみ、ルピナスさんとよばれています。

春になると村は色とりどりの花であふれます。
それはおばあさんがたねをまいたルピナスの花でした。

「ルピナス。わたしのいちばんすきな花」
おばあさんが村じゅうに花のたねをまいたそのわけは……。

ひとりの女性の生涯を通して語られるのは、
世の中をもっと美しくするために何かをするということ。

夏にまいたたねがあくる年に花開き、次々と広がっていく。
年を重ね季節が巡る喜びを、クーニーが柔らかく生き生きとした色彩で描きます。

ルピナスさんの「朝時間」は、花咲く丘を自転車で下る朝。
丘の向こうにはルピナスの花と同じ色の海が輝いています。

今日は5月の始まりの日。
この季節にぴったりの本をお楽しみください。

Love, まっこリ〜ナ

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

公式ブログ
小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング