今日のカフェボンボンは、『木のうた』。
イタリア人の絵本作家イエラ・マリの代表作。一本のおおきな木をテーマに描く美しい絵本です。
イエラ・マリの日本初となる展覧会も開催中です。
『木のうた』
作:イエラ・マリ
出版社:ほるぷ出版
文字はひとつもない。
言葉はなくても木はうたっている。
それは、めぐる季節ごとに変わる歌。
冬、おおきな木はすっかり葉を落とし、
真っ白な雪の下でりすが巣ごもりをしている。
春の兆しにりすが冬眠から目覚めると、
裸だった木も芽吹きはじめる。
生き生きと葉を繁らせる木。
大地は緑におおわれ、鳥たちも木にやってくる。
たぶん、木のうたを聞きつけて。
枝をいっぱいに広げたおおきな木は、生きものたちの集う場所。
木は巣づくりの場所や豊かな実を惜しみなく与えるのです。
一本の木を中心に命が育まれ、何世代も繰り返されてゆく。
詩情あふれる絵に作家のピュアな魂を感じます。
クリスマスの贈り物にもおすすめです。
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「イエラ・マリ展ー字のない絵本の世界ー」が東京で開催中です。
絵本の原画や試作品などが展示されています。
会期:開催中〜2015年1月12日(月・祝)
会場:東京都板橋区 板橋区立美術館
Love, まっこリ〜ナ