今日のカフェボンボンは、『IMA』。
「写真をゆっくり読む」をテーマに、昨年創刊された雑誌の最新号をご紹介します。
『IMA(イマ) 2013 Spring Vol.3』
出版社:アマナホールディングス
最新号の特集は「写真は世界を旅する」。世界中のさまざまな場所で撮られた写真を見て、私たちは大自然の美しさに息をのんだり、異国への憧憬を募らせます。
ただ、写真を見る喜びはそれだけで終わらないですよね。本書の旅の写真を見ていると、写真家の研ぎ澄まされた感覚が写真にもたらすもの、見る人をインスパイアする何かが見えてくる気がします。
ハイライトは20世紀初頭に敢行された南極大陸探検の写真です。最高のプリント技術でよみがえった作品はどれも圧巻。決死の覚悟で同行した写真家の傑作です。
旅のあり方は写真家によってそれぞれ。たとえば、ちょっとピンぼけで淡い光に包まれた、アメリカの貧しい町の風景。じつはこれ、グーグル・ストリート・ビューの映像を、ある作家が切り取って作品と発表したもので、アメリカで賛否両論の議論を巻き起こしているそうです。
旅の写真の「朝時間」は、南極の大きな横穴が開いた氷山の一枚。
隊員が穴に立ち、探検船を見つめています。
欧米でも人気の川内倫子さんや熊野を題材に撮り続ける鈴木理策さんの近作も素晴らしい。旅の名作写真集ガイドも必見です!
Love, まっこリ〜ナ