今日のカフェボンボンは、『パパとわたし』。
独特のタッチで描かれたモノクロの静かな世界。ユニセフのポスターやデザインも手がける、アルゼンチン人作家による絵本です。
『パパとわたし』
著者:マリア・ウェレニケ/訳:宇野和美
出版社:光村教育図書
父と娘の関係ってむずかしい。
近くにいるのに気持ちは遠く感じたり。わたしがパパと一緒にいたくても、パパはいたくないときもある。その逆のことだって……。でも、ときどき、ふたりとも一緒にいたくなる。
この絵本に書かれているのは、そんな女の子の気持ち、ひとり言。ふたりの会話はないけれど、つないだ手や肩におかれたパパの手の温かさが伝わってくる。初めての体験だって、パパのぬくもりを感じていればこわくない。
この女の子がいちばん好きなのは、パパと自転車に乗ることなんじゃないかなあ、たぶん。大きな背中にぎゅっと手を回して、目を閉じてるから。
わたしとパパの「朝時間」は、ふたりで歩く森の静けさ。
著者のマリア・ウェレニケさんのサイトを見たら『Haiku』という子ども向けの本の絵を描かれているようです。彼女の絵の雰囲気は、俳句の世界にきっとぴったり合う。ぜひ、読んでみたいです。
Love, まっこリ〜ナ