朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『雪のしおり 冬のアンソロジー』。
寒い冬にオススメの一冊をセレクトしました。茨木のり子、さくらももこ、燃え殻、穂村弘、Pha、星野道夫、川上未映子、宮沢賢治ら39人の書き手による冬にまつわる作品を集めたアンソロジーです。小説、エッセイ、童話、詩、短歌などさまざまなかたちの「冬」をお楽しみください。

『雪のしおり 冬のアンソロジー』
出版社:大和書房
「ストリートビューで降り立つ真夏日の角を曲がればふいに積雪」(岡本真帆)
歌人、作家の岡本真帆の短歌をとおして雪の街が見える。画面越し、一瞬にして冬を感じた経験を思い出す。
冬の星空の美しさを教えてくれるのは、随筆家で天文民俗学者の野尻抱影。冬の魅惑は夜の星空にあるという。短い随筆のなかに冬の夜の楽しみ、星を眺めるよろこびが散りばめられています。
新美南吉の『手袋を買いに』を久しぶりに読みました。雪を初めて知った子狐が「真綿のように柔らかい雪の上を駈け廻ると、雪の粉が、しぶきのように飛び散って小さい虹がすっと映るのでした」——。
茨木のり子の詩「十二月のうた」、宮沢賢治の童話「雪渡り」、小池真理子のエッセイ「月の光とクリスマス」など、一冊のアンソロジーに心にしみる冬の情景が詰まっています。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>

