おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載は、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマでお届けします。
クリスマスが終わると、街は一気に年末モード。デパートの入り口のツリーも、あっという間に門松に変わります。
年末は帰省や年越し準備で出費がかさみやすい時期ですが、一方でお休みに入り時間ができるタイミングでもあります。
普段目をそらしがちなお金のこと、1年の締めくくりに見直してみませんか?
今回は、忙しい人でも取り組みやすい「年末までにやっておきたいお金の整理術」5つをご紹介します。
【1】固定費を“見える化”する

キャッシュレス決済が進み、生活費の多くをクレジットカードで支払う人も増えています。支払い明細のペーパーレス化も進み、何にいくら払っているか把握しづらくなっていませんか?
大掃除のついでに、毎月の「固定費」をざっと書き出してみましょう。固定費とは、電気・水道・ガス・通信費・サブスク・保険料など毎月かかる費用のこと。
これらを書き出すだけで、毎月何にいくら必要かが見えてきます。例えば「保険料が高い」と気づいたら、内容を見直すことで家計改善のきっかけになります。
【2】余ったポイント・クーポンを使い切る
年末は、ポイントやクーポンの有効期限が切れるタイミングでもあります。
クレジットカードのポイント、楽天やAmazonなどECサイトの期間限定ポイント、スーパーやドラッグストアのクーポンなどをチェックしてみましょう。
余っているものがあれば、年末年始の買い物に活用することで、現金の出費を減らすことができます。
【3】ざっくり家計の振り返り
家計簿を細かく見返すのは大変ですが、「ざっくり振り返る」だけでもOK。
「今年は何に一番お金を使った?」「予想以上に出費が多かった項目は?」といった視点で考えるだけで、来年の目標が見えてきます。
たとえば「外食費が多かった」と気づけば、「月に1回はお弁当を持参する」など具体的な行動目標につなげることができます。

【4】年末調整や控除の確認
会社員の方は年末調整が終わっている頃ですが、控除のもれがないかもチェックしておきたいところ。
たとえば、
- 保険料控除(証明書が後から届いた)
- ふるさと納税(ワンストップ特例を使えなかった)
- 医療費控除(年間10万円以上の医療費があった)
これらは「確定申告」すれば控除を受けられます。特にふるさと納税は12月31日までの寄附で来年の控除対象になるため、まだの人も間に合います。
【5】新年に向けた“お金の抱負”を立てる
新年は新しい習慣を始めるチャンス。「毎月1万円積み立てる」「クレジットカードの使いすぎを見直す」「家計簿アプリを入れてみる」など、小さな目標から始めてみましょう。
たとえば、月5,000円の自動積立をするだけでも、1年で6万円の貯蓄に。大きな一歩より、“続けられる一歩”を目指すことが大切です。
まとめ
年末は、仕事納めでホッと一息つける時期。せっかくのまとまった時間を使って、お金の整理をしてみませんか?
お金のことを整えると心もすっきりしますよ。
小さな行動から未来が変わります。気持ちよく新年を迎えるために、今日から始めてみましょう。

