安曇野のホリスティックリトリート「穂高養生園」で調理を担当する鈴木愛さんの新連載「心と体をととのえる。朝に食べたい“菜食ごはん”」がスタート!本連載では、鈴木さんが3月6日に発売した新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』から、朝に食べたい心と体に寄り添うレシピをご紹介します。
おはようございます。料理家の鈴木 愛です。
ゴールデンウィークも終わり日常生活が戻った月曜日、なかなか普段のペースがつかめなくて朝が憂鬱というかたも多いかもしれません。
そんなときにも前回に引き続き、「3日分の甘い野菜のスープ」で作るスープパスタをご紹介します。パスタをゆでて作りおきしたスープに加えるだけなので、無理せず朝ごはんが作れます。
忙しい朝は短時間でゆでられるショートパスタを
前回の玄米ご飯の替わりにパスタを選び、相性のよいトマトを入れてミネストローネ風に仕上げています。起きたらまずは鍋に水を入れて火にかけましょう。ショートパスタは比較的ゆで時間が短く、またスプーンで食べやすいので朝にぴったりです。
抗酸化力の強い野菜で紫外線から肌や髪を守る
トマトの赤みを作る色素「リコピン」やβカロテンには抗酸化作用があり、これらは油と相性がよく、一緒に食べると吸収力が上がります。抗酸化力の高い「甘い野菜のスープ」に加えて、紫外線の強さが気になる季節に備えましょう。
グルテンの含有量が控えめの古代小麦をご紹介
私は古代小麦のショートパスタを使っています。小麦本来の素朴な風味を楽しめるだけでなく、栄養価が高く、一般的な小麦よりも消化がよく血糖値の上昇がゆるやか。またグルテンの含有量が少ないため、グルテンを控えているかたにもおすすめです。もちろん手に入りやすいものでもかまいません。
【レシピ】スープパスタ
材料(1人分)
- 甘い野菜のスープ(下) 約300ml
- ショートパスタ(乾燥)* 15~20g
- トマト 1/2個
- 塩 適量
- オリーブ油 ひとまわし
*手に入れば古代小麦のパスタを。
作り方
【1】ショートパスタは袋の表示時間より1分短くゆで、ざるにあげる。
【2】トマトは1㎝角に切って甘い野菜のスープとともに小鍋に入れ、弱火にかける。火が通ったら塩で味をととのえる。
【3】 1を加えて約1分煮る。器に盛ってオリーブ油をかける。
3日分の甘い野菜のスープ
材料(6食分)
- キャベツ 1/8個
- にんじん 小1本
- さつまいも*1 小1本
- 玉ねぎ 大1個
- 水 1.5リットル
- 塩*2 小さじ1/2
*1 かぼちゃの場合は1/4個
*2 塩味は薄めです。食べるときは好みで調整するか、味噌や醤油などを加えてください。
作り方
【1】野菜は1cm角に切る。さつまいもの皮はむかない。
【2】鍋にキャベツ、玉ねぎ、にんじんを順に重ね入れ、水、塩を加えて弱めの中火にかける。
【3】軽く沸いたら1のさつまいもを加え、弱火にしてふつふつと沸く状態で約30分煮る。
無理せず続けられるレシピが満載!新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』
『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』鈴木愛(定価:本体1,700円+税)
不眠、疲れ、片頭痛、肌荒れ…。病院に行くほどではないけれど、不調を感じることはありませんか?本書は、玄米菜食の食事が美味しいと評判の安曇野にある穂高養生園で調理を担当する鈴木愛さんが、季節と体に寄り添った料理で心と体の不調をととのえるレシピを紹介。体の巡りをよくするレシピ、体の湿や熱をとるレシピなど、季節ごとに食べたい料理が満載です。
【Amazon】https://amzn.asia/d/2CPzsAl

忙しいときこそ、ひと呼吸おく朝時間を。安曇野の料理人・鈴木愛さんの朝習慣
鈴木愛さんにインタビュー。穏やかで整った朝の過ごし方や、朝ごはんのこだわり、リセット方法についてお話を伺いました。
★この連載は毎週月曜日に公開します♪(10回連載の予定です)