安曇野のホリスティックリトリート「穂高養生園」で調理を担当する鈴木愛さんの連載「心と体をととのえる。朝に食べたい“菜食ごはん”」。本連載では、鈴木さんが3月6日に発売した新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』から、心と体に寄り添う朝ごはんレシピをご紹介します。
おはようございます!料理家の鈴木 愛です。
過ごしやすい時期とはいえ、だんだん湿度が上がってきて食欲もちょっと減退気味になりますよね。
朝はたんぱく質を摂るといいと言われていますので、さらっと食べられて栄養満点の麺類はいかがでしょうか。
たんぱく質と野菜特有のビタミンなど、摂りたい栄養素を含む枝豆でむくみと疲労を解消
枝豆は大豆が熟す前の青い状態で収穫したもの。栄養的には大豆と同様、たんぱく質やビタミンB1やB2が多く含まれています。
加えて大豆に少ないβ-カロテンやビタミンC、葉酸といった野菜特有の栄養素を多く含み、胃腸の働きを活性化させ、余分な水分の排出を助ける作用もあるのでむくみ解消にも期待できます。
豆乳は分類に気をつけてたんぱく質をしっかり摂る
豆乳も貴重なたんぱく源として毎日の食事を支える大豆食品。
豆乳には無調整豆乳、調整豆乳、豆乳飲料の3種に分類されますが、無調整豆乳を選んでください。
体を温めてお腹の調子をととのえる葛粉入りそうめん
麺類はできるだけシンプルな材料を使って、昔ながらの製法で作られたものを選んでいます。
例えば、第2回でご紹介したショートパスタは風味のよい古代小麦由来のもの。
今回のそうめんもなめらかで口当たりのよい葛粉入りを使用しています。葛粉は整腸作用や体を温める効果があります。
【レシピ】枝豆そうめん
材料(1人分)
- そうめん 1束
- 枝豆(さや付き) 約200g
- だし汁 200ml
- 豆乳 150ml
- 塩 適量
- ごま油 少量
- 黒こしょう 少量
作り方
【1】枝豆はゆで、さやから出して半分を粗く刻む。
【2】ボウルに残りの枝豆、だし汁、豆乳を入れ、ブレンダーでなめらかにする。鍋に入れて混ぜながら火にかけ、ふつふつと沸いたら火を止めて塩で味をととのえる。
※豆乳はぐらぐら沸かすと分離するので注意。
【3】そうめんは表示通りにゆで、冷水に取って洗い、水気をきって器に入れる。
2をかけて1をのせ、ごま油を回しかけて黒こしょうをふる。
無理せず続けられる!新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』
『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』鈴木愛(定価:本体1,700円+税)
不眠、疲れ、片頭痛、肌荒れ…。病院に行くほどではないけれど、不調を感じることはありませんか?
本書は、玄米菜食の食事が美味しいと評判の安曇野にある穂高養生園で調理を担当する鈴木愛さんが、季節と体に寄り添った料理で心と体の不調をととのえるレシピを紹介。
体の巡りをよくするレシピ、体の湿や熱をとるレシピなど、季節ごとに食べたい料理が満載です。
★この連載は毎週月曜日に公開します♪(全10回予定)