安曇野のホリスティックリトリート「穂高養生園」で調理を担当する鈴木愛さんの連載「心と体をととのえる。朝に食べたい“菜食ごはん”」。本連載では、鈴木さんが3月6日に発売した新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』から、心と体に寄り添う朝ごはんレシピをご紹介します。
おはようございます! 料理家の鈴木 愛です。
湿気の多いこの時期、朝ごはんはさっぱりとしたものが欲しくなりませんか?
今回ご紹介する「きゅうりと春雨のサラダ」は梅風味なので、食欲のない朝でも食が進みます。
春雨は時間が経つと味がおちるので、前日のおかずとして多めに用意するなら、ドレッシング等や具材の準備だけしてください。
サラダといっても炭水化物、野菜、たんぱく質をバランスよく摂れるので、朝ごはんにぴったりです。
眠気やだるさを招きにくい、緑豆由来の春雨がおすすめ!
春雨サラダは養生園でもよく供するおかずです。春雨はじゃがいもやさつまいものでんぷん由来のものと、緑豆由来のものがあります。
緑豆由来の春雨は、でんぷん由来のものに比べて急激な血糖値上昇が少なく、体の余分な熱を冷ましたり、利尿作用があるといわれているので、
このレシピでは、緑豆由来のものを使用しています。
「腎」をケアして老化防止や疲労回復を
最近、生のきくらげを見かけることが多くなりました。乾燥きくらげと同様に使えるので、ふだんの料理に取り入れてみてください。
薬膳では黒ごまや黒豆、ひじきなどを含め、黒い食材はホルモンや泌尿器系、生殖系、免疫系の働きを助けるといわれ、腎のケアをすることは老化防止や疲労回復にもつながります。
穏やかな甘みの「米あめ」は体が冷えにくい
米あめとは、米と麦芽を糖化させて作る穀物由来の自然な甘さの甘味料です。
砂糖やてんさい糖などの他の糖類に比べて血糖値が上がりにくく、また甘味料の中では、体を冷やしにくいといわれています。
砂糖やみりんと同じように使えるので、ふだんの調味料として取り入れてみてはいかがでしょうか。
【レシピ】きゅうりと春雨のサラダ
材料(2人分)
- きゅうり(せん切り) 1/2本分
- 春雨(乾燥) 40g
- きくらげ(乾燥) 4枚
- 紫玉ねぎ(薄切り) 1/3個分
- 油揚げ 1枚
ドレッシング(合わせて混ぜる)
- 白味噌 大さじ1/2
- 梅干し 1個
- 梅酢 小さじ1
- 米あめ 大さじ1
- ごま油 適量
- 大葉(せん切り) 2~3枚分
作り方
【1】きくらげは水に浸してもどし、せん切りにしてさっとゆでる。表示通りにゆでて、ざるに上げ、さっと流水で洗う。
【2】油揚げは網で両面をこんがり焼いて細切りにする。※フライパンやオーブントースターでも可。
【3】ボウルに1の春雨を入れてごま油をひとまわしかけて和え、ドレッシングを加えて和える。
さらに、2、きくらげ、きゅうり、紫玉ねぎを加えて和える。梅酢や醤油(各分量外)で味をととのえ、器に盛って大葉を添える。
無理せず続けられる!新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』
『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』鈴木愛(定価:本体1,700円+税)
不眠、疲れ、片頭痛、肌荒れ…。病院に行くほどではないけれど、不調を感じることはありませんか?
本書は、玄米菜食の食事が美味しいと評判の安曇野にある穂高養生園で調理を担当する鈴木愛さんが、
季節と体に寄り添った料理で心と体の不調をととのえるレシピを紹介。
体の巡りをよくするレシピ、体の湿や熱をとるレシピなど、季節ごとに食べたい料理が満載です。
★この連載は毎週月曜日に公開します♪(全10回予定)