おはようございます。野菜料理家やのくにこです。
今日は大晦日ですね。静かにお家で過ごす方も、まだまだお仕事!という方もいるかもしれません。
どんな方にとっても年末はやることが多くあるので、手間がかかるおせち料理の準備は大変ですよね。
今日は、大晦日でも、材料さえあればさっと作れるおせち料理のひとつ「筑前煮」のレシピをご紹介します。
「筑前煮」は煮汁が残らないようにじっくり煮ることで、日持ちがしていろいろな食材が食べられます。重箱の最後の段に詰められています。この筑前煮には、食材ひとつひとつに縁起を担いだ意味がこめられ、一つの鍋で一緒に煮ることから、「家族の絆が結ばれますように」との願いが込められていると言われています。
地方によって「煮しめ」「筑前煮」「がめ煮」とも呼ばれ、筑前煮は油で炒めてから煮る、がめ煮は骨付きの鶏肉を入れる、煮しめは煮ものを指すなど、調理方法も少しずつ違っています。
今回のレシピはフライパン一つで、さっと炒めて煮る我が家流。これさえあれば、お正月気分を楽しめます。材料は多くの種類を使いますが、冷蔵庫にある根菜類だけで作ってもおいしく仕上がりますよ。彩のために絹さやの代わりに菜の花を使っています。お好みの緑の野菜を使ってくださいね。
フライパンで炒めて煮るだけ「筑前煮」
材料(6人分)
- にんじん 100g
- たけのこ 100g
- れんこん 200g
- ごぼう 100g
- 里芋 200g
- 菜の花 100g ※「絹さや」でもOK
- こんにゃく 150g
- 鶏もも肉 200g
- 原木しいたけ 50g
- (A)だし汁 250ml
- (A)だし醤油・本みりん・酒 各大さじ2
- 油 小さじ2
作り方
1) にんじんは8mm程度の輪切りにして、梅の花の抜き型がある場合は抜いておく(抜き型が無ければそのままでOK)
2) たけのこは一口大に切り、れんこんは皮をむいて8mm程度の輪切りにする。ごぼうは洗って包丁の背で皮をこそげ取り、乱切りにして水にさらし灰汁を取る。しいたけは石づきを取る。
3) 里芋は上下を落とし六角に皮をむく。菜の花は彩にするので、4cm程度の長さに切る。こんにゃくは8mm程度に切り、真ん中に切れ目を入れて片側を中に入れ、手綱むすびにする。鶏もも肉は一口大に切る。
4) フライパンに油を入れて中火で熱し、鶏肉とれんこんを加えて蓋をして、時々上下を変えて中火で5分蒸し焼きにする。
5) にんじん、たけのこ、ごぼう、こんにゃく、里芋、しいたけを加えて1分程度炒める。(A)を加え落し蓋をして中火で10分煮る。
※落し蓋はオーブンシートを切って作ります
6) 落し蓋を取って、菜の花を加え1分煮て火を止め、そのまま冷ます。
※冷める間に味が染みこみます
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材料が多くてちょっと気後れしそうですが、冷蔵庫の中にあるものだけでも構いません。これさえあれば、お正月気分を楽しめて、何日も温めなおして食べられます。
にんじんを梅の花に切るのは、梅の花は寒さに耐えて咲く花で縁起が良いということ、筍はこどもの健やかな成長や家運の向上、蓮根は将来の見通しがよくなるよう、子孫繁栄、ごぼうは地中に根を張ることから延命長寿や健康などの意味があります。
おせち料理も筑前煮以外は少量買ってきて並べてもいいと思います。
(我が家のおせち料理は手作りですが、実は手軽に作れるものばかり)
少しだけ、頑張って手作りしたい方はこちら↓
今からでも間に合う!少量でも作れる「おせち」レシピ3つ
まず、紅白なますは、胃腸を調える大根を使います。食欲増進や抗酸化作用もあるニンジンも使った、紅白の縁起物。まず、最初に食べてもらいたい1品です。
その他の簡単おせち料理はこちら↓
「紅白巻きと叩きごぼう」
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「焼きいも栗きんとん」
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次回は来年1月7日に気軽に作れる「七草粥風」のレシピをご紹介します。
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