おはようございます。野菜料理家やのくにこです。
山菜がおいしい季節になりました。筍やふき、タラの芽やわらび、ぜんまい、こごみ、うど、各地で色々な山菜の旬を迎えています。
山菜は灰汁抜きや下処理が面倒なイメージがありますが、その中で、今回は手軽に食べやすい「ふき」の下処理とおすすめの食べ方をご紹介します。
ふきは、香り良く、お肉との相性もいい山菜です。抗酸化作用があると言われ、免疫力を上げたり、花粉症の症状を緩和する働きもあると言われています。胃腸の働きを良くし、消化促進効果もあると言われているふきは、この時期食べたい山菜の1つです。
「ふき」の下処理法
1) ふきを洗って根元を1cm程度切り落とします。
2) フライパンに入る長さに切り、塩をひとつまみ振りかけてまな板に置き、両手で転がすように「板ずり」をします。
20回くらい転がしたら、まな板が少し黒ずんで灰汁(アク)が出てきます。
3) フライパンに半分程度の水を入れ沸騰したら、(2)を加え4分茹でる。
冷水に取り冷ましたら、端から爪で皮を剥き、引いて全体の皮を取る。4cm程度の長さに切る。
これで、ふきの下処理は完成です。すぐに使わない場合は、蓋つきの容器に入れ水を張って冷蔵庫で1週間保存できます。
重曹を使って灰汁抜きする方法もありますが、ふきがやわらかく溶けてしまうことがあるので、初心者はこのやり方がおすすめです。
では、お料理していきましょう。まずは、手軽に作れる常備菜から。
定番のおかず「ふきと油揚げの炊いたん」
材料(2人分)
- ふき 200g
- 油揚げ 2枚
- (A)だし醤油 大さじ1
- (A)麺つゆ(2倍濃縮) 大さじ1
- (A)本みりん 大さじ1
- オリーブオイル 小さじ1
作り方
1) 下処理したふきを4cm程度の長さに切る。油揚げはザルにおいて上からお湯をかけて油抜きをする。横に1cmの幅に切る。
※油揚げの油抜きは、40℃程度のお湯が出る場合は、水道のお湯でさっと洗って絞ってもOK
2) フライパンにオリーブオイルを入れ、ふき1分程度炒める。(A)を加え1分炒めたら、油揚げを加え1分程度炒める。
※油揚げを一緒に入れると、ふきに味が入る前に油揚げが吸ってしまいます。あとから入れるのがポイントです
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作り置きしておいて、朝ごはんにいただくのもおすすめです。蓋つきの容器に入れ冷蔵庫で4日間保存できます。灰汁(アク)のある野菜には、油を使って調理すると灰汁を感じにくくなりおいしく食べられます。
焼き肉のタレで簡単!「ふきと厚揚げと牛肉の炒め」
ふきの香りは牛肉との相性も抜群です。がっつり食べたいときの、ボリュームおかずにもなりますよ。
材料(2人分)
- 牛肉薄切り 100g
- ふき 100g
- 厚揚げ 200g
- 焼き肉のタレ 大さじ2
- オリーブオイル 小さじ1
作り方
1) 牛肉は5cm程度に切る。下処理したふきは4cm程度に、厚揚げは2cm程度に切る。
2) フライパンにオリーブオイルを入れ中火で熱し、牛肉を入れて焼く。焼き色がついたら、ふきと厚揚げを加え2分程度炒める。
3) 焼き肉のタレを(2)に回し入れ、2分程度しっかり味が染み込むまで炒める。
ふきに焼き肉のタレが染みて、とてもご飯に合う味わいに。ふきの香りが牛肉と合って食欲をそそります。豚肉で作ってもおいしいですよ。
ふきはクリームパスタやグラタンなどにも相性抜群です。その他のふき料理はこちらからどうぞ↓
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次回は、小玉スイカの食べやすい切り方をご紹介します。
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