おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:知っておきたい「お通夜・葬儀・告別式」のマナー
突然訪れる、大切な方とのお別れ。お通夜や葬儀、告別式は、故人の冥福を祈り、最後のお別れをするための大切な時間です。
事前に準備できず、頻繁に行われるものでもないからこそ、いざという時のためにマナーを知っておきたいもの。
準備するときや参列中「こんなマナーがあったはず」と思い出せるよう、一緒に確認しておきましょう。
お葬式の服装マナー
お葬式の服といえば喪服ですが、本来喪服は、遺族が喪に服すことを表すために着るものです。よって、本来は一般の参列者は平服でも問題ないとされています。
平服で参列する際は、地味なスーツやワンピースを選びます。髪型や靴、アクセサリーの着用は、喪服のマナーと同じです。
女性の喪服(洋装)の場合
- 髪型
低い位置でシンプルにまとめる
- アクセサリー
結婚指輪以外は着けないのが正式。結婚指輪に石が付いている場合は、内側に回し、周りから石が見えないように着けましょう。
ネックレスを着ける場合は、真珠や黒オニキスの一連のネックレス。
- ハンカチ
無地の白色が正式ですが、フォーマル用の黒でも問題ありません。
- ストッキング
色は黒。タイツは避ける方が無難です。
- 靴
黒または地味な色で、光沢のないもの。ヒールの高さは3~5cm。
- バッグ
金具のない、シンプルなデザインのもの。色は黒で、光沢のない布製が正式。
- メイク・ネイル
メイクは控えめにし、ラメは使いません。派手目のネイルですぐに落とせない場合は、黒手袋を着用するなどして隠します。
香典の渡し方
香典は、ふくさに包んで持参するのが礼儀です。
1. 受付で「この度は心よりお悔やみ申し上げます」などのお悔やみの言葉を述べる。その際は、声のトーンを抑え、小さめの声で挨拶をするのが基本。
2. ふくさを開き、表書きの名前を受付の方が読めるように、正面を向けて渡す。
3. 香典返しをいただいたら「恐れ入ります」「恐縮です」などを伝える。
※「ありがとうございます」などの感謝の言葉は使わないように気を付けましょう。
受付係を依頼されたら?
1. 立って弔問客をお迎えする
2. 香典を受け取る際は「お預かりいたします」、返礼品をお渡しする際は「こちらをどうぞ」など一言添え、必ず両手で行う
3. 笑顔は慎み、私語は控える
細かい流れは、葬儀場のスタッフの方が説明してくださいますので、しっかり確認しましょう。
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宗派によってもマナーが異なるため、難しいと思われるかもしれませんが、そればかりに意識がいって、最後のお別れがきちんとできなかった、なんてことも…。
故人に想いを馳せ、しっかりとお見送りができるよう、時々確認してみてくださいね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!