おはようございます。野菜料理家やのくにこです。
暑い季節は、熱中症対策として「水分」と「塩分」補給が欠かせませんね。この時期は、水やスポーツドリンクを飲むだけではなく、食事からもたくさんの水分を取ることが大切です。
そこでおすすめなのが、「きゅうり」です。
水分補給にもってこいの夏野菜「きゅうり」
きゅうりは99%が水分。食物繊維も含まれていて、ゆっくりと体内に吸収されます。夏の水分補給にもってこいの野菜です。
旬のきゅうりの価格も手ごろになってきました。少し前まで1本100円近くで売られていましたが、最近は我が家の近くの産直で、ちょっと曲がったきゅうりだと5本で100円。
しかし、安いからと買いすぎてしまうと、冷蔵庫の野菜室に長く保存してしまい、気づいたら液体になっていた…ということも。そう、きゅうりは意外と傷むのが早いので、調理して保存することをおすすめします。
そして、時々、本当にまれにですが、苦すぎるきゅうりに出会うこともあるかもしれません。
きゅうりの苦みはククルビタシンという苦み成分で、まれに唇のしびれや吐き気、嘔吐、下痢を引き起こすことがあるそう。食べられないほど苦いきゅうりに当たってしまったときは、気を付けてくださいね。ただし、適度な苦みは唾液や胃液の分泌を促し食欲を増進させるとも言われています。
今回は、朝ごはんにおすすめのきゅうりメニューを3つご紹介します。
毎朝食べたい!簡単でおいしい「きゅうり」メニュー3つ
まずは、私のきゅうりレシピのNo.1。母の作るきゅうりとミョウガの酢の物です。大量に作って冷蔵庫で保存しても、あっという間になくなる、夏のさっぱりメニューです。
さっぱり味で食べやすい「きゅうりとミョウガの酢の物」
材料(2人分)
- きゅうり 1本
- ミョウガ 1個
- 塩 ひとつまみ
- (A)酢 大さじ1
- (A)きび砂糖 小さじ1
作り方
1) きゅうりを斜めに薄切りにしてボウルに入れ、塩を振って軽くもむ。5分そのまま置いて出た水分を絞る。
2) ミョウガを千切りにしてボウルに加え、(A)と(1)を加え混ぜる。
冷蔵庫で5日程度保存できます。たくさん作って保存して、朝ごはんにたっぷりお召し上がりください。
ポリ袋で簡単!「きゅうりのポリポリ漬け」
そしてきゅうりのポリポリ食感を楽しみたいなら「ポリポリ漬け」がおすすめです。ポリ袋で作って保存もできるから、洗い物が少なくてラクに作れますよ。
材料(作りやすい分量)
- きゅうり 4本
- 昆布茶 大さじ1
- 酢 50ml
- きび砂糖 大さじ1
- 唐辛子 1/2本
作り方
1) きゅうりの両端を落として半分に切り、縦に半分に切る。さらに長さを半分に切る。
2) ポリ袋に(1)と昆布茶を入れてよくもみこむ。きび砂糖を加えてもみこんだら酢を加えて、種を取り輪切りにした唐辛子を加えて一晩置く。
ポリポリ食感のおいしい浅漬けです。冷蔵庫で5日程度、保存ができます。
昆布茶がない場合は、顆粒の昆布だしの素を小さじ1と塩少々を加えて使ってもOKです。
(お詫びと訂正)本記事の公開時、材料および作り方に「唐辛子」の記載漏れがありました。訂正してお詫び申し上げます。(2024年6月26日)
ご飯に合う!「からしキューちゃん」
最後に、もっとたくさんのきゅうりを長持ちさせたい場合は、佃煮がおすすめです。「きゅうりのキューちゃん風」を作ってみましょう。
材料(作りやすい分量)
- きゅうり 4本(400g程度)
- 塩こうじ 大さじ2
- 和からし(粉末) 小さじ2
- 白ごま 大さじ2
- 生姜の千切り 30g
- (A)醤油 大さじ2
- (A)酢 大さじ3
- (A)本みりん 大さじ1
作り方
1) きゅうりを5mm幅程度の小口切りにして、塩こうじ大さじ1(分量の半量)を加え、もみこむ。1時間程度そのまま置いて、水分が出たらザルにおいて水気を切る。
2) 鍋に(1)と生姜の千切りと塩こうじ大さじ1を入れ、強火で混ぜながら、水分がなくなるまで加熱する。
3) 水分がなくなったら、からしと白ごまを加え混ぜ合わせる。
粗熱が取れたら、蓋つきの容器に入れて保存してください。冷蔵庫で10日程度保存できます。
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きゅうりは体を冷やすはたらきがあると言われ、暑い夏に最適な野菜です。ぜひ、毎朝食べて、体調管理に役立ててくださいね。
来週は同じく夏の定番野菜である「なす」のおいしい食べ方をご紹介します。
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