おはようございます。野菜料理家 やのくにこです。
暑い夏に私が毎年作るのは、ジップ付き保存袋で作る「グラニテ」です。
グラニテとは、フランス料理のコースにお口直しとして出される、シャーベット状の氷菓子のこと。グラニテはフランス語でざらざらした、という意味もあって、しゃりしゃりした食感が楽しめます。
私がおすすめするのは、夏の柑橘「河内晩柑(かわちばんかん)」で作るグラニテ。
柑橘と言えば冬のイメージですが、河内晩柑は春から夏にかけてが旬の珍しい柑橘。見た目は黄色くて、大きくてグレープフルーツに似ていますが、全く別の柑橘なんです。手で剥きやすく、じょうのう(内側の薄皮)もはがれやすく食べやすいのも特徴です。
そのまま食べても美味しいのですが、ジップ付き保存袋に入れてつぶして凍らせると、簡単にグラニテが完成。暑くて食欲が無いときや、家族が熱を出して食欲が無いときなどにも便利です。
冷凍保存できるので、食べきれない果物があるときにおすすめの長期保存テクニックともいえます。
袋で簡単!「河内晩柑のグラニテ」の作り方
材料(2~4人分)
- 河内晩柑(むき実) 300g
- ハチミツ 大さじ1
作り方
ジップ付き保存袋(厚手のもの)に河内晩柑のむき実を入れてハチミツを加えます。空気を抜いて、指でしっかり押してつぶし、水分がたっぷり出たら薄くのばして冷凍庫で1晩凍らせます。
食べるときは、薄くのばしたものを折るようにして崩しながら、スプーンですくって器に盛り付けます。
なお、河内晩柑が手に入らないときは、グレープフルーツや缶詰のみかんでもOKです。その他にもブルーベリーでも作れますよ。
きび砂糖と好相性♪「ブルーベリーのグラニテ」の作り方
材料(2~4人分)
- ブルーベリー 250g
- きび砂糖 大さじ1
作り方
ブルーベリーを洗ってジップ付き保存袋に入れ、きび砂糖を加え、よくもんで実をつぶします。薄くのばして空気を抜いて、冷凍庫で1晩凍らせます。
ブルーベリーが安かったからたくさん買ったのに、食べきれずに腐らしてしまった…なんてことはありませんか?傷む前にグラニテにすれば、おしゃれに保存できますよ!
旬のおいしさ♪「桃のグラニテ」の作り方
そして、これからの季節美味しい桃もグラニテにしてみましょう。桃は当たり外れが多くて、意外と甘く無くて硬くて、残念なもの時々あたりますよね。
そんな時にも捨てずにコンポートにしてからグラニテにすると、長く保存出来て高級なグラニテになりますよ。
桃の上手なむき方とコンポートの作り方はこちら >> https://www.youtube.com/watch?v=TBb1d3CWuCg
桃のコンポートが出来上がったら、冷やして食べるもの美味しいし、食べきれないときはグラニテにして保存しましょう。
材料(2~4人分)
桃のコンポート 250g
コンポート液 50ml
※いずれも上記動画参照
作り方
ジップ付き保存袋に桃のコンポートとコンポート液を加え、空気を抜いて閉じて、桃をつぶします。冷凍庫で1晩凍らせます。
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フルーツのグラニテは、手で潰すだけなので手軽にお子さんと一緒に楽しみながら作れます。滑らかな食感にしたいときには、コンポート液を多めに入れミキサーで液体にして凍らせてみてくださいね。
また、桃の缶詰で作るときは、桃が浸かっていたシロップを活用してください。
この夏は色んな果物でお手製グラニテを作ってみませんか。
次回はスモモの魅力を知る!スモモのサラダをご紹介します。
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