おはようございます。野菜料理家 やのくにこです。
手ごろな価格で店先に並ぶ、旬野菜。新鮮で安いからと、ついつい買い過ぎてしまい、野菜室がいっぱいになり、食べきれずに傷んでしまうことも…。「キュウリが野菜室で液体になってた!」と話す友人もいました。
家庭菜園をしている友人は、一度にたくさんのキュウリやパプリカが採れて、食べきれず困っているといいます。
そんなときにおすすめしたいのが、ピクルスづくりです。夏野菜はカラフルなので、瓶に詰めただけでもお洒落に可愛らしく、キッチンのインテリアに活躍したり、ちょっとした贈り物にも喜ばれます。
今回は、お酢の酸味が苦手という方にも食べやすい、だし汁を利かせた食べやすいピクルスのレシピをご紹介します。
長期保存OK!だしがきいて食べやすい♪簡単「夏野菜のピクルス」
ピクルス液の材料
- だし汁 100ml(500mlの水に鰹だしパックを1つ入れ、沸騰したら火を弱めて5分煮出し、そのまま冷ましておきます)
- 米酢 200ml
- グラニュー糖 50ml
- ニンニク 1片
- トウガラシ 1本
- ローレル 1枚
- 黒コショウホール 5粒
- クローブ 5粒
作り方
1) ニンニクは皮を取り半分に切る。唐辛子は種を取る。ローレルは半分に折る。
2) だし汁以外のすべての材料を小鍋に加え中火で加熱し、沸騰したら弱めの中火で3分加熱する。そのまま冷ましておく。
3) 粗熱が取れたら、だし汁を(2)に加え濾してピクルス液を計量カップに移す。
※瓶に注ぐときに便利です
これでピクルス液の完成です。さあ、どんな野菜を漬けましょうか。
ミニトマト、キュウリ、パプリカ、ナス、枝豆、ミョウガ、人参、大根など、お好みの野菜を用意しましょう。
そして、煮沸消毒した瓶を用意してください。沸騰している湯に瓶を5分浸けて殺菌します。蓋が金属だとさびやすいので、できれば避けましょう。
ピクルス用の野菜の下処理の仕方
ミニトマトは洗って水けを切りヘタを取り、ヘタのところに包丁の先で十字に少し切り込みを入れると味が染み込みやすくなります。
キュウリやパプリカは瓶の高さに合わせて切って、キュウリは縦に4等分にパプリカは1cm幅程度に切ります。
ナスは洗って食べやすい大きさに切り塩を少し振っておきます。塩が溶けたら軽く水けを取ります。
(これは灰汁を取るためです。水に浸けると水っぽくなるので、塩を振るのがおすすめです。このとき揉んだり強く絞ったりしないで、出てきた水分と灰汁を軽くキッチンペーパーで取るだけで構いません)
枝豆は固めに茹でて実を出します。枝豆をボウルに入れ少しの水を加えてこすり洗いをすると産毛が取れやすくなります。
フライパンに入れ、水を枝豆が半分つかる程度の量を入れ、蓋をして沸騰したら2分蒸し茹ですると、時短で節水になります。そのあと塩を振っておくと、塩も節約できて、枝豆の甘さが感じられ、塩辛枝豆にならず食べられます。
みょうがは半分に切って、沸騰した湯に5秒つけてザルに取り、水気を取っておきます。灰汁が抜けて食べやすくなります。
人参は太めの千切り、大根は皮をむいて拍子木切りにします。
あとはお好みの瓶に詰めていくだけ。しっかり隙間なく詰めたら、ピクルス液を注ぎましょう。蓋をして1晩置いたら食べ頃です。
私は2日目が好きです。常温保存もできますが、最近は部屋の中に冷暗所が無いので、冷蔵庫での保存をおすすめします。食べるときに冷えているので美味しいですよ。1か月程度は保存できます。
お酒のお供に、漬物代わりにご飯と一緒に食べたり、スパイスカレーに添えたり、タルタルソースに加えたり、色々楽しめます。
※お酢が苦手な方用に今回は酢を3分沸騰させ酸味を飛ばしています。だし汁が効いている食べやすいピクルスになります。酸っぱいのが好きな方は、加熱時間を1分、2分と短めにしてくださいね。
※グラニュー糖の代わりに、きび砂糖やハチミツなどでも美味しく仕上がります。
※香辛料もお好みで変えると自分だけのオリジナルピクルス液になりますよ。
ピクルス液の利用法
一度漬けたピクルス液は野菜の水分で薄まっているので、使わないほうがいいのですが、捨てるのはもったいないので料理に使いましょう。
タルタルソースに小さじ1程度加えたり、オリーブオイルと一緒にドレッシングにしたりするのがおすすめ。
大量のピクルス液が残ったら、鍋に入れてお醤油を足して鶏肉のさっぱり煮を作っても美味しいですよ。
(鶏肉のさっぱり煮のレシピ:https://ameblo.jp/atelieryano/entry-12812298980.html )
肉がやわらかくほろほろになります。
次回は、夏を乗り切る薬膳カレーをご紹介します。作り置きしておくと、遅く起きた朝にも活躍しますよ。どうぞお楽しみに!
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